派遣登録時の履歴書の書き方は?提出前のチェックポイントを解説

今回は派遣登録時の履歴書について挙げてみたいと思います。

派遣登録時においても履歴書の提出を求める派遣会社は多くあります。

ですが履歴書というのは頻繁に作成するものでもない為、いざ履歴書を作成しようと思うと迷ってしまう部分もあるかと思います。

ここでは派遣登録時の履歴書作成のポイントについて幾つか挙げていきます。

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派遣登録で履歴書は不要?

まず大前提として、派遣登録では履歴書は必要なのでしょうか。

派遣会社によって、登録時に履歴書が必要な派遣会社と、不要な派遣会社があります。

派遣登録で履歴書持参を指示された場合には、自分でPC上で入力をしてプリントするか、手書きで書いて持参をします。

また証明写真の準備を指示される事もあるでしょう。

 

一方で登録時に履歴書が不要な派遣会社の場合には、多くは登録時に派遣会社内のPC上でフォーマットに入力をするか、専用シート等に記入していく事が多いです。

顔写真も派遣会社のデジカメで撮ってもらう事ができる場合もあります。

 

また事前登録が可能な派遣会社の場合には、その会社のHPから職歴等を事前に入力しておく事により、登録当日の時間を短縮できる場合があります。

履歴書不要と聞くと心配になってしまう方も中にはいるのかもしれませんが、登録者の方の手続きを軽減する意味合いで提出不要としている事が多く、決していい加減な会社という訳ではありませんので、安心して登録会へ向かうようにしましょう。

 

派遣登録時の履歴書の書き方は?

それでは派遣登録の際の履歴書の書き方としてはどのような点に注意をすれば良いでしょうか。

 

日付

履歴書の日付は提出日を記入するようにします。

派遣登録の履歴書の場合には、登録日当日の日付を記入しておくと良いでしょう。


顔写真

顔写真のサイズは履歴書によって縦36~40mm、横24~30mmが一般的です。

服装はスーツオフィスカジュアルで撮るようにします。(※下記項目参照)


氏名

履歴書の姓と名はきちんとスペースを空けて記入するようにします。

フリガナもきちんと記入しておきましょう。


年齢

「日付」で記入した当時の年齢を記入します。


住所

住所は都道府県から省略せずに記入をするようにします。

フリガナもきちんと記入しておきましょう。

なお、集合住宅の場合には建物名や号室も記入しておきます。


電話番号

自宅番号や携帯電話番号を記入します。

どちらか1つの記入枠の場合には、派遣会社から連絡がつきやすい方の電話番号を記入しましょう。


学歴

高校からの学歴を記入する人もいますが、可能であれば中学の卒業年から記入をした方が良いでしょう。

もし職歴がかなり長くなってしまうようであれば、高校からの学歴記入も可能です。


職歴

派遣登録時の履歴書では職歴の書き方に困る人も多くいます。

 

派遣社員の場合には

  • 入社→「就業」
  • 退職→「派遣期間満了」

で記入するようにしましょう。

【例】
平成〇年〇月  株式会社Yに入社(アルバイト)
平成〇年〇月  一身上の都合により同社退職
平成〇年〇月  A株式会社に派遣社員として就業(派遣社員)
平成〇年〇月  派遣期間満了

 

複数の派遣会社に登録をした場合や、就業した派遣先が多い場合には、以下のように派遣会社と派遣先をまとめて書くことも可能です。

【例】
平成〇年〇月  株式会社Aに派遣登録(派遣先:B株式会社)
平成〇年〇月  派遣期間満了
平成〇年〇月  C株式会社に派遣登録(派遣先:株式会社D)
平成〇年〇月    派遣期間満了

 

またもし職歴が多すぎて履歴書に全て記入できないようであれば、PCフォーマットであれば自分で職歴欄を編集して枠を広げます。

派遣登録で提出する履歴書が手書きの場合には、出来るだけ職歴欄が広めの履歴書を購入するのも1つの方法です。


免許・資格

資格や免許が取得年月日順に記入するようにします。

また資格名は略さずに出来るだけ正式名称を記入するようにし、所有資格が多すぎて書ききれない時には、その派遣会社やエントリーした派遣職種に関係性の深い資格から中心に記入するようにしましょう。


志望動機欄

派遣登録で提出する履歴書では、志望動機の記入は基本的に不要となっています。

※下記参照


本人希望欄

履歴書の本人希望欄には、全ての希望を記入せず、必要最低限の希望を記入するようにしましょう。

※下記参照

 

派遣登録時の履歴書の志望動機は必要?

それでは派遣登録時に提出する履歴書で、志望動機は記入する必要があるのでしょうか。

志望動機というのは、「なぜその企業を志望しているのか」という理由の事を指しています。

ご存知の方も多い通り、派遣登録をしたとしても、実際にお仕事をするのは派遣会社ではなく派遣先企業となります。

 

派遣会社は派遣スタッフと派遣先企業の橋渡しをしてくれる会社であり、実際に派遣会社でお仕事をする訳ではないので、派遣会社に提出する履歴書の志望動機は不要という事になります。

もちろん記入してはいけないという事ではありませんので、どうしてもPRしたい内容があれば記入しても問題はありません。

ですが基本的に派遣登録時の履歴書では志望動機は不要という事は覚えておきましょう。

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履歴書の「希望欄」には何を記入する?

派遣登録の際、履歴書の「本人希望欄」で記入内容に困ってしまうという人もいます。

確かに自分の名前・住所・職歴や学歴というのは記入する内容が明確に決まっているから良いものの、履歴書の希望欄というのはどこまで記入して良いものか範囲が曖昧です。

まして希望欄だからと言って自分の希望をすべて記入していては、いくら用紙があっても足りません。

 

そのため派遣登録時の履歴書の本人希望欄には、「どうしても書かなければならない条件」を記入するべきです。

履歴書の希望欄には、最低限叶えて欲しい条件を記入するようにします。

本人希望欄に書く内容

  • 入社可能な時期
  • 勤務可能なエリア
  • 勤務可能な時間・シフト
  • 希望の職種
  • 電話がつながりやすい時間帯

 

また希望欄の書き方は条件を箇条書きにすると見やすくなります。

もし履歴書の希望欄に何も記入する内容が無い時でも、空欄にせず「貴社規定に従います」と記入しておくようにしましょう。

 

派遣バイトの履歴書の職歴の書き方は?

学生さんや主婦・ダブルワーカーを中心に人気のある派遣バイト。

短期や日雇い仕事が多いことから、自分のスケジュールに合わせて仕事をしやすいのが魅力です。

 

ですが派遣バイトの場合には1日単位の仕事が多いことから、経験した仕事を全て履歴書に記入すると職歴欄に入りきらない場合があります。

中には派遣バイトだけで10社以上経験しているスタッフもいるため、履歴書の書き方には多少の工夫が必要です。

 

原則を言えば、短い期間とは言え今までの職歴は全て履歴書に記入することが基本です。

もし履歴書に収まりきらない場合には、職務経歴書などを用意して正確に記入しておく事がベターと言えます。

また派遣バイトのように職歴が多い場合には、以下のように職歴欄を「1社=1行」で簡潔に記入をしても良いでしょう。

平成〇年△月 Aの派遣社員として株式会社Bで勤務開始(平成年〇月期間満了で退職)

平成〇年△月 Cの派遣社員として株式会社Dで勤務開始(平成年〇月期間満了で退職)

 

また派遣バイトの職歴が多すぎて上記の書き方でも収まりきらない場合には、以下のような職種に絞って記入をする方法もあります。

  • 勤務期間が長い職種(数ヶ月以上など)
  • 応募職種に活かせる職種(アピールになる職種)

実際に単発バイトの経験が多い方は幾つか数社に絞って履歴書に記入をする人もいますし、一切職歴に含めずに書かないという人もいます。

派遣の履歴書の書き方は人それぞれですが、担当者が見て分かりやすい履歴書を作成するように心掛けたいですね。

 

在職中の派遣の履歴書の職歴は?

派遣社員の中には、現在の派遣先で勤務しながら転職活動をしている方もいるかと思います。

在職中の派遣の履歴書の職歴欄は以下のような書き方があります。

  • 「在職中」と記入
  • 「現在に至る」と記入

平成〇年△月A株式会社に派遣社員として就業 在職中

 

平成〇年△月株式会社Aに派遣登録
B株式会社(派遣先)にて営業事務として勤務
現在に至る

 

派遣社員として在職中の場合には履歴書の職歴欄にどのように記入すれば良いか迷いやすいと思います。

また有給や育児休業など休暇期間中であっても在籍をしている状態に変わりはないので、上記と同じく「在籍中」や「現在に至る」を用いる点に注意が必要です。

ケースに応じて改行を用いるなど、在職中である事がわかりやすいように記入をするようにしましょう。

 

派遣登録時の履歴書の写真は?

最近では履歴書の写真添付が条件になっている派遣会社は少なくなってきている印象もありますが、それでもまだまだ証明写真を求められるケースはあります。

一般的には証明写真として撮るようなきちんとした写真を用意し、スナップ写真やプリクラはもちろんNGです。

 

ですが証明写真だと600~800円程度かかってしまいますし、その上で交通費もかかるとなると、ちょっと惜しいと感じてしまう人も多いと思います。

今では証明写真用のアプリ等もありますし、200円程度から撮れる証明写真用の専用サイトもあります。

スマホ写真でもコンビニで50円程度でプリントできますので、それらを利用してきちんとした写真を撮ってしまうのも良いですね。

参考記事:派遣登録で顔写真はなぜ必要?

 

もしくは直接写真を渡さずに、データで渡すのも可能な派遣会社もあるようです。

またWEB登録系の派遣会社では顔写真のアップロードでOKな派遣会社もあります。

参考記事:来社不要のWEB登録が可能な派遣会社

 

服装としてはスーツorオフィスカジュアルが一般的ですので、きちんとした写真撮って提出したいですね。

 

派遣登録時に履歴書の封筒は必要?

それでは派遣登録時に履歴書の「封筒」は必要なのでしょうか。

登録者さんによっては履歴書を封筒に入れてきたり、履歴書をそのまま裸で持ってきたりと、人によって様々です。

 

派遣登録に関わらず、基本的には履歴書を企業に持ち込む際には、クリアファイルに挟んだ上で封筒に入れて持参するのがマナーかと思います。

また封筒に入れて持参したとしても、そのままコーディネーターに封筒を渡すのではなく、自分で封筒から履歴書を出して手渡すのが基本です。

そのため封筒に封をする必要はありませんし、封筒の色も白のものでも茶色でも構いません。

 

なぜ封筒に入れる必要があるのかと言えば、まず履歴書が鞄の中で汚れる事もなくなりますし、また封筒から出す事で担当者にも「提出書類を丁寧に取り扱っている」という印象をアピールすることが出来ます。

実際には登録者さんの中には少し折れ曲がったような履歴書を提出してくる人もいますし、履歴書に空白が多い人もいますが、派遣登録時の履歴書は丁寧に提出をするように心掛けましょう。

 

派遣の履歴書は手書き?PC?

派遣登録時の履歴書作成において、手書きで記入するかPCで作成していくか悩む人もいるかと思います。

確かに手書きの方が人間味や人柄が出やすいとは良く言われますが、OA化が進んでいる今の時代の流れを考えても、履歴書はPC作成で良いと思います。

PCで入力した方が作成も簡単ですし、データ保存しておけば次回以降の派遣登録時に編集して利用する事もできます。

 

また例えば通信系に強い派遣会社に登録する際に、履歴書を手書きで記入していったのでは逆にPCスキルを疑われる可能性もないとは言えませんし、PC作成だからと言って相手側に失礼と思われる事はほぼ無いと思われます。

もしどうしても心配なようであれば、派遣登録前に派遣会社側に確認してみるのも良いかもしれませんね。

 

履歴書は派遣先に提出される?

派遣の場合には、履歴書は派遣会社に提出をするものであり、派遣先にはその内容は基本的には提出されません。

派遣法でも以下のような規定があります。

「労働者派遣の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない」

そのためスタッフを特定する原因となる履歴書を派遣会社が派遣先に提供する事はありませんし、派遣先が派遣会社に対して履歴書を求める事もできません。

 

確かに昔にはそのような事例が一部で散見されたケースもあったのかもしれませんが、現在ではそのような行為は殆ど見当たりません。

紹介予定派遣の場合や、スタッフさんが自らの意思で履歴書を送信するような場合を除き、履歴書の情報は派遣先には知られません。

 

現在では大手派遣会社を中心にスタッフの個人情報等の取り扱いには慎重になっており、履歴書情報が派遣先に渡るような事はケースは殆ど無いと考えて良いでしょう。

参考記事:派遣先にも履歴書が送信されている?

 

まとめ

派遣登録時に提出する履歴書について触れてきました。

派遣社員の場合には、雇用主と就業先が異なることから、記入方法に迷ってしまう事もあるかと思います。

ですが最近では派遣登録時でも履歴書不要の会社も増えていますし、必要であってもきちんと丁寧に記入をしていけば問題はありません。

もちろん履歴書の情報も重要ではありますが、それよりもそのスタッフさんの熱意や人柄を重視している会社も多い筈です。

 

またこれから派遣登録をする方は、まず派遣会社選びから始める必要があります。

派遣会社によって求人数が異なることはもちろん、福利厚生やサポート力・待遇面もまったく違います。

こちらの記事でもお勧めの派遣会社についてご紹介していますので、参考にしてみてください。

参考記事:おすすめの派遣会社

 

スムーズに派遣登録をするためにも、履歴書は不備なくしっかりと記入をしていきたいですね。

今回は派遣登録の履歴書について挙げてみました。

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