派遣の顔合わせ・面接で落ちる理由?落ちる確率と対策は?

今回は派遣の顔合わせで落ちてしまう理由と対策について挙げてみようと思います。

いざ派遣会社に登録に行ったとしてもなかなか仕事を紹介してもらえない・派遣先に顔合わせまで行ったのに落ちてしまった…という経験がある人も多いのではないでしょうか。

特に自分に何も落ち度が見当たらないのに選考漏れしてしまった時は「自分になにか問題があったのだろうか…」と考え込んでしまう事もあるものです。

また落ちた理由も派遣会社からは教えてもらえない事が普通ですので、なおさら疑心暗鬼になってしまう事もあるでしょう。

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派遣の顔合わせ・面接で落ちる理由は?

派遣社員としてお仕事をするには2回の選考を通過する必要があります。

1つ目は派遣会社内での選考・2つ目は派遣先での選考です。

 

①派遣会社内での選考で落ちる理由

派遣会社内での選考については例えば10名採用とか枠があらかじめ決まっている事が多いです。

そのためその仕事にエントリーしている人が多ければ当然その中から派遣会社内で選考を行っていく事になります。

 

スキル・経験

そのスタッフのスキルや経験が重視されます。

登録時のスキルチェック結果や面談時の印象・過去の職歴などを元に、派遣先の求める人材にマッチしているかどうかを判断します。

派遣会社の選考時の基本的な項目です。

 

仕事歴・行い

選考についてはスタッフ毎の業務スキルと対人スキルができるだけ両方バランスよく備わった人物を優先的に派遣していく事も多く、その他にも登録シートの内容や過去の派遣先での仕事歴などを中心に選考に入っていく事になります。

よく巷で噂される派遣会社各社が共有するブラックリストというものはありませんが、個別でスタッフ毎にランク付けしている派遣会社もあるので過去に悪態(早期離職・無断退職など)があった人はやはり紹介が難しいケースもあります。

 

性別・年齢

また選考には年齢や性別なども重視される事があります。

年齢や性別で選考を決める事は本来は差別的扱いになりますが、実際には派遣先の雰囲気にマッチする年齢や性別・性格のスタッフを派遣することが求められますので、年齢や性別が選考基準に入っていることは否めません。

例えば派遣先が女性中心の職場であれば男性は選考漏れする事も多いですし、派遣先の管理者が若い世代の人物であれば中高年のスタッフは採用されにくいケースもあるでしょう。

 

派遣先に馴染むかどうか

またスタッフの性格も考慮して派遣先の雰囲気にマッチしそうな人物を担当者が決める事も多くあります。

例えば派遣先には賑やかな職場や落ち着いた職場・中高年者が多い職場や派閥がある職場など、それぞれの職場の雰囲気や特徴があります。

派遣会社としてはできるだけ長期で就業して欲しいので、その職場に馴染んでいけそうな人材を中心に選んでいくケースもあります。

 

普段からの担当者との距離

その他の事情としては、普段から担当者の記憶にあるスタッフも有利という事が言えます。

例えばコーディネーターと頻繁にコミュニケーションを取っているスタッフや、以前に派遣先での評判が良かったスタッフは、コーディネーターの記憶に残りやすいので、当然に選考段階でも選ばれやすい傾向があります。

逆に何度連絡をしても折り返しのない人や意思疎通が普段から取れていない人は選考時に不利になる可能性も全くないとは言えません。

 

就業回数

また過去に自社から既に派遣経験がある人と、今回初めて派遣登録をし初仕事をする人を比較すると、初仕事のスタッフの方が選考に有利に働く場合があります。

それは登録後にまだ仕事を紹介された事がない人は派遣会社からしてみれば見極め期間中のスタッフという事でもあり、まずはとりあえず1度職場に送り込んでみてどのような人物かを見極めてみよう、というケースが多いので、選考に受かる可能性が高いからです。

派遣登録をして初仕事の時は選考に受かったのに、その後は落ちることが多くなったという経験を持つ人も多いのではないでしょうか。


 

②派遣先での顔合わせで落ちる理由

さて次に派遣先での顔合わせ時の選考についてですが、事前顔合わせは面接をしているのと同じようなものなので本来は派遣法で禁止されていますが、実際には日常的に顔合わせ等と称し面接が行われているのが実際です。

派遣先の面接担当者としては派遣会社側とは違い、今後同じ職場内で一緒に仕事をする訳ですから現実に即して考える事になります。

また不適応な人物を採用したとなってはその人の人事能力も問われかねないので慎重に見極めが行われます。

 

基本的なスキル・経験など

まずはそのスタッフが仕事を問題なく行っていけるだけのスキルがあるか・経験は十分か・自社(派遣先)の人間と上手くやっていけそうかどうか・期間中にまじめに就業していけそうか等、基本的なことをベースに選考されます。

この点においては派遣会社内で既に選考がなされてから顔合わせに来ている訳ですから、問題なく通過できるスタッフも多いでしょう。

もしこれらが欠落していた場合には、やはり顔合わせ時に落とされる可能性はあります。

 

第一印象

また派遣先との顔合わせは時間にすれば30分~1時間程度で終了してしまう事も多くあります。

そのためその短時間の間でできるだけ好印象をイメージ付けることも大切です。

例えば服装や髪型・化粧・言葉遣いや相槌など、細かい所で第一印象は決まってしまいます。

第一印象で損をしてしまうのは勿体ない事です。

顔合わせ前には一度鏡を見て、悪い印象を与えないかどうか確認をしてみましょう。

 

過去の職歴

また過去の経歴も見られます。

特に派遣先によっては2~3か月ですぐに辞められてしまう事も多いので、根気強く長期で仕事に取り組んでくれるスタッフが欲しい派遣先も多いです。

顔合わせ時には派遣会社が作成したスキルシートを元に経歴を説明する事が一般的ですが、あまりにも短期間のスパンでの退職歴が多いと、やはりそれはマイナス材料になってしまう事はあります。

とは言っても今さら過去の経歴は変えられないので、その経歴をできるだけポジティブな方向で印象付けられるような説明を事前に考えておきましょう。

 

担当官との相性

またはっきり言えばその担当官との相性も大切です。

担当官も人間ですから自分と馬が合うスタッフを採用したいと思う担当官も全くいないとは言い切れません。

こればかりは技術云々でどうにかなる事でもないので、もし相性が原因で落ちたとすればそこは割り切って運が悪かったと考えるしかありません。

根気強く次の会社を受けるようにしましょう。

 

受け答え

また顔合わせ時に担当者から聞かれた事に対して適切な受け答えができない人は落ちてしまう可能性があります。

基本的なコミュニケーションが取れないと、仕事も円滑にしていく事が難しいと判断されてしまう事もあるでしょう。

ここではセンスの良い受け答えが求められている訳ではなく、あくまで常識的な受け答えが求められているだけですので、自信を持って臨むようにしましょう。

なお、派遣先との顔合わせ時に質問される内容についてはこちらの記事でまとめていますので参考にしてみてください。

※参考記事 派遣先との顔合わせで質問される30の項目

 

派遣会社のイメージ

またその派遣会社から既に何名かスタッフが就業している場合、派遣先は意外と派遣会社毎に善し悪しをイメージ付けている事も多いものです。

○○派遣会社のスタッフは感じが良い・礼儀正しいが、○○派遣会社のスタッフはいい加減な人が多い等、派遣会社ごとに一括りにしてイメージが固まってしまっている場合もあります。

元々のイメージが悪い派遣会社から派遣された場合、自分に非が無くても選考に落ちてしまう可能性はゼロとは言えません。

 

派遣の顔合わせで落ちる確率は?

派遣の顔合わせで落ちる確率はどのくらいなのでしょうか。

もし落ちる確率が分かれば安心材料の1つになる事もあるのかもしれませんね。

ですが残念ながら、私の知る限りでは面接や顔合わせ時に落ちる確率を示すデータはありません。

スタッフさんの中にも毎回のように採用になる人もいれば、5回落ち続けているといった人もいます。

これはあくまで私見になりますが、派遣会社の選考を通り、派遣先の顔合わせまで行けば採用確率は50~70%程度かなという感じもします。

 

また落ちる確率はその応募するお仕事やスキル・経験等によっても変わってきます。

例えば専門スキルの備わったスタッフが特定の技術職に応募した際には採用確率が上がる事は十分に考えられますし、全くの未経験者OKの仕事であれば応募者が多く確率が下がり何度も落ち続けるというケースもあるかもしれません。

 

また最近では他社競合があり複数の派遣会社に打診する事も普通なので採用が難しいケースもありますが、それでも派遣先との顔合わせまでこぎつければ採用される事は決して難しい事ではありません。

当たり前のことですが、何度も受け続ける事で採用確率が上がっていく事はみな共通なので、もし顔合わせで落ちたとしてもポジティブに次の仕事に向かう事が大切です。

落ちる事だけを不安に感じずに、自信を持って臨みたいですね。

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派遣の顔合わせで落ちない対策は?

それでは派遣先での顔合わせへの対応策にはどのような事が挙げられるでしょうか。

 

 担当者との十分な打ち合わせ

派遣の顔合わせで落ちないようにするには、まず派遣会社の担当者とある程度打ち合わせをしておく事も大切です。

派遣会社担当者はその派遣先に何度も訪問している事が多く、またその派遣先担当者に何度も会っている事が多いです。

またその派遣先に既にその派遣会社のスタッフが就業している時には、その派遣先で受かりやすいスタッフの傾向も把握している事もあるでしょう。

そのため顔合わせ前に担当者にそれとなく派遣先の状況や面接のポイント等を聞いておく事も大切です。

派遣会社や担当者によっては事前に簡単な面接練習をしてくれる所もあります。


 自分の印象を確認

また先にも書いたように、顔合わせというのは短時間でそのスタッフのイメージが決まってしまいます。

1時間程度の時間で採否が判断されてしまう訳ですから、見方によっては残酷なものです。

「面接は化かし合い」等と言う人もいますが、逆に言えばその1時間をしっかりこなす事ができれば、採用される確率も高くなります。

そのためにも服装や髪型・メイク等の印象は悪くないか・担当官の質問にネガティブな受け答えになっていないか等に注意し、できるだけ第一印象に良いイメージを残せるようにしましょう。


 事前の準備をしておく

また事前の準備をまとめておく事も大切です。

例えば簡単に顔合わせ時のシュミレーションをしておく・今回のお仕事の業界の情報や派遣先企業の業務内容を把握しておくなど、事前に準備をしておく事で実際の顔合わせ時にスムーズに臨むことが出来ますし、緊張もせずに済みます。

派遣の場合、顔合わせ時まで派遣先企業の情報は伏せられている事も多いですが、それでもある程度察しが付くこともあるかと思いますので、自分なりに情報を収集し事前準備をしておくようにしましょう。


 積極的な姿勢を見せる

またこれも面接では基本的なことですが、できるだけ積極的な姿勢を見せることは大切です。

ケースによっては派遣先での顔合わせをする時には、既にほぼ70%は採用が決まっているような事もあります。

ある意味では、本人の仕事への熱意さえ確認が取れれば採用といったケースもある訳です。

そのような状況下で積極的なやる気を見せれずに落ちてしまうというのは、せっかくのチャンスを棒に振るようなものです。

最低限でも、やる気や積極性はアピールできるようにしましょう。


 大手派遣会社への登録

よく選考に落ちてしまうという人は大手の派遣会社に複数登録をしてしまうという方法も有効です。

これは私が広告のために言っている訳ではなく、実際に大手の方がすぐに仕事が決まりやすい傾向があると思うからです。

もちろん中小の派遣会社が悪い訳ではありませんが、大手の方が仕事の案件も多く、採用確率が高い事は確かのように思います。

中小の派遣会社の場合、会社によっては募集枠が狭かったり専門的なスキルを要する・時給が低めなどの傾向があるので、派遣が初めての人や就業経験が少ない人も大手が向いています。

また派遣先から見ても派遣会社に仕事を外注する事情は様々であり、長期的に専門スキルが高い人材が欲しいケースもあれば、スキルは低くても短期的に大量の人材が欲しいというケースもあります。

幅広い仕事職種に対応できたり多くのクライアントを抱えているのが大手派遣会社の特徴でもあるので、中小の派遣会社で落ち続けているという人は大手に登録してみると良いでしょう。


 スタッフ側の問題ではない事も

面接や顔合わせで落ちると、派遣スタッフの中には面接・顔合わせで落ちると落ち込んでしまう人が多いものです。

落ち込んでしまう気持ちはとてもよく分かりますが、とは言ってもその事をいつまでも落ち込んでいても仕方がありません。

また自分で考えているよりも実際には選考落ちの理由は別の所にあるケースが多いので、落ち込んでいる時間は無駄と考え、前向きに考えた方が良いでしょう。

特に派遣の面接では派遣スタッフに問題がなくても落ちてしまうケースが多々あります。

派遣先の都合により不採用・元々の募集人数による事情・派遣会社側のミスマッチ・他社との競合など、スタッフさん自身に落ちる理由がなくても面接に落ちてしまう事はたくさんあります。

落ちる理由はいつまで考えていても仕方がないので、前向きに次に向かうようにしたいですね。

 

派遣の顔合わせまで進めばほぼ採用?

スタッフさんの中には「派遣の顔合わせまで進めばほぼ採用」と考えている方もいるようです。

確かに顔合わせまで進んだという事は派遣会社の社内選考を通ったとも考えられますので、そのような噂が出るのも分かる気もします。

ですが残念ながら顔合わせまで進んでても落ちるケースというのは多々あります。

競合他社がある場合には当然に競争率が高くなりますし、事前面接が禁止と言われながら実際にはそれに近いスタッフの選別が行われているのも実情です。

そのため顔合わせまで進んだとしても気を抜かず、あなたなりの準備をしっかりとして顔合わせに臨みましょう。

関連記事:派遣の顔合わせはほぼ採用?フラグが立たない理由とは

 

派遣の顔合わせで不採用になった場合の連絡は?

派遣の顔合わせで不採用になった場合、派遣会社から連絡はきちんとくるのでしょうか。

答えとしては当然ですが、採否の結果は必ずきます。

顔合わせ後の結果連絡はメール等ではなく、電話に連絡がくるのが通常です。

特に顔合わせまで進んだ場合、その結果連絡は当日連絡がくる事も多いですし、遅くとも顔合わせから3日~4日(3~4営業日)以内には連絡がくる筈です。

また一概には言えませんが、特に顔合わせ当日に連絡が来た場合には採用の確立が高い傾向があります。

 

もし連絡が来ない場合には以下のような原因が考えられます。

  • 競合他社の選考が同時に進んでいる
  • 担当者と連絡が取れない
  • 派遣会社担当者が多忙

上記の他にも幾つか原因は考えられますが、しばらく待ってみても連絡が来ないようであれば、スタッフの方から連絡をしてみましょう。

もし不採用だった場合には担当者から「残念ながら今回は…」といった感じで不採用を告げられます。

落ち込んでしまう方もいるかもしれませんが派遣では珍しいケースではありませんので、前向きに次のお仕事にエントリーしていきたいですね。

 

落ちた理由は教えてもらえる?

もし面接・顔合わせで落ちてしまった場合でも、残念ですがその理由は教えてもらえないケースが殆どです。

不採用理由が分かればその後のスタッフの改善点にもなりそうなものですが、派遣会社からもその理由は教えてもらえません。

実際には顔合わせ時の採否は派遣先が握っているので、不採用の場合には派遣会社からもその理由までは伝えられないのが一般的です。

ですが派遣会社の担当者からは面接時のアドバイス等を受けられる事はあるので、そのような助言は参考にしておきたいですね。

 

派遣の顔合わせで受からない方へ

顔合わせや選考で落ちてしまうケースというのは、派遣社員であれば誰でもある事です。

特に顔合わせでやりとりが上手く進んで好印象であったり、自分がやりたかったお仕事が不採用になると、落ち込んでしまう気持ちはとてもよく分かります。

特に顔合わせで何度も落ち続けているともなれば、目の前が真っ暗になってしまう事もあるかもしれません。

 

ですが派遣の顔合わせで落ちる理由というのはその時々で様々ですし、決してあなたが原因で落ちたとは限りません。

単純に担当者との相性であったり競合他社の存在・募集枠や会社間の関係など、様々な原因が起きる場合もあります。

その為そこで立ち止まっているよりは、前を見て積極的に新しい仕事を見つけにいく気持ちを大切にしたいですね。

 

またもし何度も面接で落ち続けている・派遣会社との相性が合わないと感じている人は、派遣会社を変えてみる事も検討した方が良いかと思います。

その派遣会社で何度も落ち続けている人でも、派遣会社を変えてみたら意外にあっさり仕事が決まるというケースも多々あります。

自分に合った派遣会社を選んで、希望に沿ったお仕事を選ぶようにしたいですね。

今回は顔合わせ・面接で落ちる理由とその対策・確率について挙げてみました。

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