派遣を1週間で辞めたいって?穏便に退職をする方法は?
今回は派遣を1週間で辞めたいケースについて挙げてみたいと思います。
派遣社員としてやっとの思いで入社できた会社。
ですが実際に入社をしてみると、イメージと違った・社内の雰囲気に合わないなど、様々な理由で辞めたいと思う場合もあります。
半年や一年勤めたのであればまだしも、人によっては1週間程度で辞めたいと考えてしまう事もあります。
派遣の仕事を1週間で辞めることは出来るのでしょうか。
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派遣を1週間で辞めたい?
派遣の仕事を1週間で辞めることは出来るのでしょうか。
原則を言えば、やはり当初の契約期間を守ることが大前提となります。
派遣会社との間には雇用契約が結ばれており、契約期間中に自分の都合で辞めることは出来ません。
ですがスタッフ本人にやむ負えない事情があって退職をする場合には、この限りではありません。
ありきたりな回答になってしまいますが、どうしても1週間程度で派遣を辞めたい場合には、まず派遣会社の担当者に相談をし合意を得る必要があります。
正社員やアルバイト等、期間の定めがない契約では民法上で二週間前に申し出ればよいルールになっていますが、派遣のような有期契約の場合にはやはりその契約期間を全うする必要があります。
ですが派遣の場合には、入社してから「合わない」「イメージと違う」と感じるケースは多々あります。
事前に顔合わせが実施されるケースもありますが、入社前に社内の様子が十分に分かる訳でもありませんし、周囲の人間関係も実際に入社してみて初めて分かるものです。
また入社当初の契約が1か月程度に設定されるのは社会保険加入などの側面もありますが、1週間程度で辞めてしまう人も多く見極めとして試用期間の意味合いで設定されている事もあります。
更に言えば派遣先からすれば3~4か月勤めてやっと業務に慣れてきてから辞められるよりも、1週間程度で即決してもらった方がコスト面や教育時間からして次の新たな人材を迎え入れやすい部分もあるのかもしれません。
原則を言えば派遣のお仕事を1週間で辞めることはできず、契約期間終了まできちんと勤めることが前提です。
ですが入社後の事情や状況は様々ですので、どうしても辞めたいと感じた場合には派遣会社に早めに相談をするようにしましょう。
派遣を1週間で辞める理由は?
派遣を1週間で辞めたい場合、その退職理由にはどのような事が考えられるでしょうか。
さすがに1週間という短期での退職となると、緊急性の高い事情や派遣会社に納得してもらえるような理由が必要なこともあるかと思います。
即日や1週間程度で退職をする場合、「やむ負えない事情」としては以下のような退職理由が考えられます。
- 体調を崩した(勤務継続が困難)
- 事前の契約内容と違った
- 求められるスキルが異なった(ミスマッチ)
- 家族の介護が必要になった
- 夫の転勤が決まってしまった
- 研修中にセクハラ・イジメがあった
- サービス残業が多い
また中には以下のような事情で退職を希望する人もいます。
- 人間関係が合わない
- 職場の雰囲気が耐えられない
- 家の仕事を引き継ぐことになった
- 正社員の仕事が決まった
- 研修で覚える業務量が多すぎる
- 忙しすぎる(社内の人員不足)
- スキルアップができない
- 「合わない」と正直に伝える etc…
派遣を1週間で辞めるとなると、やはり相応の理由が必要な場合もあります。
決して無断退職はせず、早めに申し出てきちんと事情を説明するようにしたいですね。
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派遣を1週間で辞めるとどうなる?
派遣を1週間で辞めると、結果的にどうなるのでしょうか。
退職後の状況が怖くて、中々辞めることを言い出せない人もいるのかもしれません。
結論を言えば、1週間で辞めても何も起こらない事が殆どです。
社会人としての常識は問われますが、退職後に会社側からネチネチ言われる事もないですし、賠償請求されるようなケースも稀と言って良いでしょう。
ですが派遣を1週間で辞めたいとなると、以下のような状況や手続きは想定しておく必要はあります。
即日や1週間で仕事を辞めると、派遣会社からのその後の仕事紹介が途絶える可能性は十分にあります。
派遣会社からしてみれば「短期で辞めてしまう人」という印象が残ってしまうので、次回以降に紹介が難しくなる事は考慮しておきましょう。
当たり前の話ですが、仕事を途中で辞めるとなると収入が途絶えます。
特に派遣を1週間で辞めるとなると、次の転職先も見つかっていない場合が多い筈です。
離職後の生活面も考えて退職を申し出る必要があります。
1週間で辞めたいと告げたとしても、派遣会社の担当者によっては粘られる事もあります。
「せめて今月一杯だけ…」や「契約期間内は勤めてもらわないと…」といったように、退職を簡単に認めてもらえない場合もあります。
本来は契約期間はきちんと就業する必要があるので、どうしても途中で辞めたい場合には根気強く事情を説明するようにしましょう。
一週間であっても職歴である事に違いはありません。
もし過去に短期間での退職を繰り返していた場合には、次回の転職時に面接官に悪い心象を与えてしまう可能性もあります。
雇用保険等に加入している人はその脱退や、退職後の国民健康保険・国民年金の加入が必要な場合があります。
また次の転職先が決まっている場合には社会保険の乗り換え手続きが必要な場合もあります。
派遣先で仕事に就いていた場合には、引継ぎが必要な場合もあります。
1週間で辞めるとなると引継ぎが不要なケースが殆どですが、派遣会社の指示に従うようにしましょう。
派遣先からセキュリティカードやロッカーの鍵・ユニフォーム等の貸与品がある場合にはその返却が必要です。
返却の際の持ち込みor郵送可否などもきちんと確認しておきましょう。
人には様々な事情がありますが、1週間で派遣を辞める場合には穏便な退職はないと考えておいた方が良いのかもしれません。
確かにやむ負えない理由で退職をするケースもありますが、事情はどうであれ会社側に迷惑をかけてしまう事は事実だからです。
時には担当者と言い合いになってしまうようなケースも想定されますので、落ち着いて冷静に話し合いをする事が大切です。
全国には中小も含め数多くの派遣会社が存在しますので、一社との関係が途切れたからと言ってその後の就業に大きな影響が出ることは少ないですが、とは言え社会人のマナーとして短期間での退職はできるだけ控えるようにしたいですね。
派遣を即日で辞める時のメールは?
派遣のお仕事を即日で辞める場合には、退職の申し出がしにくいケースがほとんどです。
さすがに数日~1週間程度で辞めるとなると、うしろめたい気持ちがあり退職申し出がしずらく、メールで伝えたいという方もいるかと思います。
派遣を辞める場合には以下のようなメール例が考えられます。
件名:退職のご相談
○○派遣会社 担当○○様
お疲れ様です。 派遣先○○で就業させて頂いております派遣スタッフの○○です。
お忙しい中、突然のご連絡失礼致します。
〇月より就業をさせて頂いておりますが、先日に夫の転勤が急遽決まってしまい、今後の勤務継続が難しくなってしまいました。
転居先からの通勤が困難なため、〇月×日をもって退職をさせて頂きたいと考えております。
突然の報告となってしまい、誠に申し訳ございません。
大事な要件のため早めにお伝えしようと思い取り急ぎメールにてご連絡させて頂きました。
ご相談をさせて頂きたい思いますので、○○さんのご都合の良い日時でお時間を作って頂けると幸いです。
ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。
恐れ入りますが宜しくお願い申し上げます。
○○(自分の名前)
ですが派遣のお仕事を辞める場合、メールでの退職申し出は出来るだけ避けるべきと言えます。
まして即日や1週間など短期間で辞める場合には、なおさら対面で担当者に相談をするべきと言えるでしょう。
期間が短い突発的な退職の場合には話がこじれる事も予想されますし、細かい気持ちのニュアンスも対面のほうが伝えやすい事もあります。
そのためメールを使用する場合には担当者と相談の場を設けてもらう際の連絡程度に留め、きちんと退職を申し出るようにしたいですね。
1週間の退職は履歴書に書くべき?
派遣を1週間で辞めた場合、次回以降それを履歴書に記入するべきなのでしょうか。
確かに1週間で辞めたとなると、次の転職時に会社側からの心象が悪くなる可能性もあります。
試用期間中に退職をしたり1週間程度で辞めてしまった場合、必ずしもそれを履歴書に書かないとダメという訳ではありません。
実際に数日間の職歴は省略している人も多い筈ですし、日雇い仕事や短期バイトで生計を立てている人で過去の職歴を全て記入している人は少数派でしょう。
ただし雇用保険に加入していればその履歴は残ることになりますし、面接時に嘘をつくことは厳密に言えば職歴詐称となる可能性もあります。
数日であっても職歴にはなりますので、できれば別に職務経歴書を用意して記入をしたり、面接時に口頭で説明する等の方法を取ったほうが良いのかもしれません。
その場合には「短期間のため記載しておりませんが、○○のため○○を退職しております」ときちんと説明をすれば問題ないでしょう。
数日間の職歴を記入するかどうかは本人の判断に委ねられる部分でもありますが、あまりネガティブになり過ぎずに出来るだけ好印象を与えられる履歴書を作成したいですね。
まとめ
派遣を1週間で辞めたいケースについて幾つか挙げてみました。
派遣の場合、入社してみないと中々社内の様子が分からないことも多いかと思います。
また1週間程度だと見極めが早すぎるケースもありますので、すぐに見切りを付けず少し頑張って勤務をし続けてみると、今まで分からなかった派遣先の良い部分が見えてくることもあります。
それでもどうしても短期間で辞めたい場合には、派遣会社へ早めに連絡をするようにしましょう。
また最初から短期間しか勤めない予定なのであれば、長期の仕事ではなく短期・単発の仕事を選ぶようにしましょう。
短期の仕事であれば契約期間だけしっかり勤めれば会社に迷惑をかける事もないですし、短期間なのでその分集中して勤務することが出来ます。
短期・単発のお仕事は学生さんや主婦の方の副業やダブルワークにも向いています。
こちらの記事でも短期・単発でおすすめの派遣会社を紹介していますので参考にしてみてください。
参考記事:短期・単発でおすすめの派遣会社は?
どうしても短期間で辞めたい場合には、早めの対応を心掛けるようにしたいですね。
今回は派遣を1週間で辞めたいケースについて挙げてみました。
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