派遣に求めすぎる職場の特徴。頑張りすぎないための対策とは
今回は派遣社員に求めすぎな会社について挙げてみたいと思います。
派遣先によって職場の雰囲気や仕事内容は様々。
居心地の良い職場もありますし、中には不満を言いたくなるような場合もあります。
多くの会社で派遣社員を雇い入れていますが、依存しすぎて派遣頼みになってしまっている職場も。
そのような派遣先で働くスタッフさんの中には、内心で「派遣に求めすぎ..」と感じている人もいるようです。
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派遣に求めすぎ…
一部の派遣先の中には、派遣社員に求めすぎるような会社もあります。
自分が負う責任や仕事量が多すぎて、誰にも相談できず苦悩する声もあります。
お茶出し・コピー・買い物・シュレッダー・ごみ捨て・掃除など、雑用ばかり任せてくる会社です。
入社当時はこんなつもりじゃなかったのに、いつの間にか「雑用係」になってしまっている場合もあります。
改善して欲しいものの、自分に特別なスキルや資格・経験がないため、そのまま受け入れてしまっている事もあります。
派遣契約の中では仕事内容や期間・時間などを定める事になっており、派遣先もその契約業務の範囲内で指揮命令をするようになっています。
また派遣39条においても以下のように規定されています。
「派遣先は、派遣契約の定めに反することのないように適切な措置を講じること」
ですが実際には契約外の仕事を任されるケースもあり、そのような事が長期間続くと派遣スタッフの中に「求めすぎ..」といった不満が上がることもあります。
正社員並みの同じ責任・仕事を任されるケースもあります。
自分の年収の2~3倍の正社員と同じ業務を割り振られ、負う責任も同じなことに納得がいかないという声も。
「同一労働同一賃金」「均等待遇」といった話題は良く聞かれますが、現場には反映されていない事もあります。
派遣先に上司が複数おり、どの上司の指示に従ったら良いか分からないケースです。
上司ごとに指示内容が異なっていたり、仕事を頼まれた矢先に他の上司に別の仕事を頼まれるなど、求められすぎてパンク状態。
本来であれば指揮命令者の指示に従って業務を進めたいものの、複数の上司からランダムに指示が飛んでくるため混乱してしまう事もあります。
派遣先の中には、社員がさぼってあまり仕事をしてくれない会社も稀にあります。
仕事中なのに社員がネットサーフィンをしている・居眠りしてる・スマホいじり等、派遣にシワ寄せがくるような雰囲気の職場も。
派遣に求めすぎて丸投げ状態の派遣先には要注意です。
派遣スタッフの中には、高いスキルを持つ人もいます。
現場によっては周囲の社員が一目置くほど優秀な人もいる事でしょう。
ですがそれゆえに高度な仕事ばかり任されてしまったり、本来は社員が担当するべき教育係を派遣社員が受け持つケースなど、求めすぎる派遣先もあります。
小規模な事業所など、数人の従業員で作業を進める派遣先もあります。
ですが発生する仕事量に対して従業員が少なすぎて、常にキャパオーバーになってしまう事も。
明らかに人手が足りていないのに人員募集をせず、派遣に求めすぎと感じる事もあります。
職場の中には残業時間を削ろうとする所もあります。
そのため就業時間内に必ず仕事を終わらせる必要があり、手一杯で仕事が追い付かなくなる事も。
特に派遣社員が少ない職場では周囲に頼ることも難しく、一人で抱え込んでしまう事もあります。
派遣先によっては、派遣スタッフも飲み会に誘われることも珍しくはありません。
普段の飲みから新年会・忘年会など、頻繁に飲み会が実施される会社もあり誘われると断りづらい事も。
お酒の席に積極的に顔を出したいというスタッフさんもいれば逆にそうでない人もおり、無理に強要をされると「求めすぎ」と感じることもあります。
出席をしても勤務扱いにはなりませんが職場とのコミュニケーションを深める機会にもなりますので、自分に無理のない範囲で参加を考えたい所です。
非常事態の状況下では、派遣社員の仕事が増える事も。
例えば最近ではコロナウイルスが問題となっていますが、世間では自宅待機&テレワークが話題となる一方で、派遣社員は現場対応を任せられる事も。
会社によっては緊急時だけ派遣で賄おうとする会社もあり、「派遣に求めすぎ」と感じる人もいるのかもしれません。
時給制で働く派遣社員にとっては突発的な休業等は悩ましい問題とも言えます。
派遣に求めすぎる会社の特徴は?
派遣に求めすぎる会社にはどのような特徴があるのでしょうか。
考えられる点を幾つか挙げてみます。
派遣の個別契約においては、業務内容や就業場所・就業日や終業時間など様々な項目が定められており、派遣先が指揮命令をしたり勤務させるのは派遣契約の業務の範囲に留まります。
ですが派遣先の上司によってはこの点を理解しておらず、知らずのうちに契約範囲外の仕事をやらせている場合もあります。
派遣社員を始めて迎える際には、就業条件等の確認や派遣スタッフの役割・責任範囲を明確にすることも大切です。
またもし途中に業務内容などに変更が生じた場合には、派遣契約内容を変更する必要が生じる可能性もあります。
派遣の受け入れが初めての会社にとっては調整等が上手くいかず、予定よりも大幅な仕事量を任せてしまう事もあり得ます。
派遣社員に対して即戦力で働ける人材というイメージを持つ人もいます。
確かに高いスキルを持つスタッフさんも多くいますが、全ての業務に対して常に高パフォーマンスを出せるとは限りません。
即戦力だからと言って多くの業務を押し付けすぎることはスタッフ間の不満を生む可能性があります。
ベンチャーなど若い人材が多い所やイケイケな会社の場合、どうしても仕事量や残業時間が多くなりやすい傾向があります。
目標に向けて勢いのある会社も多く、正社員・派遣に関係なく幅広い仕事を任されることもあるでしょう。
ですがあまりにも多くの仕事を求められすぎて付いていけず、途中で転職を考えてしまう人もいます。
上司の管理能力が低い派遣先だと、部下は苦労することがあります。
中にはついこの間まで新人だったような上司が付くこともあり、仕事の割り振りのバランスが悪かったり無理な責任を押し付けられる事も。
このあたりは運もありますが、時にはスタッフ側から積極的に働きかける等の対応が必要な場合もあります。
上述したように人手不足で派遣に求めすぎる会社もあります。
飲食やサービス・製造など多くの会社では人手不足が深刻であり、欠員補充として派遣社員を迎える会社も少なくありません。
慢性的な人材不足の会社の場合、1人あたりの労働量が当然に増えていく事になります。
派遣先の正社員の中には自分の評価を気にする人もいます。
常に人事考課や社内での評判を気にしながら仕事をしている人もいる事でしょう。
他の社員に弱みを見せると自分の評価を落としてしまう可能性があるため、外部の派遣社員に頼ってくるケースも考えられます。
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派遣が頑張りすぎるとどうなる?
派遣先に配属されれば、全力でお仕事を頑張るのが派遣社員としての使命。
ですがあまりにも頑張り過ぎてしまうと、以下のようにかえって悪影響が生じる可能性があります。
- 次々と仕事が増えていく
- 社員の仕事が減ってしまう
- 無理をして体調を崩す
- 家事やプライベート時間が確保できない
- 事故・トラブルの発生
- 耐え切れず辞めるハメになる事も
- (離職者が多くなり)人材が定着しない
特に頑張り過ぎてしまう派遣社員には以下のような特徴があります。
- 責任感が強い
- 優しい・真面目
- 周囲から嫌われたくない
- 承認欲求が強い
- 頼まれると断れない
- プライドが高い
- 転職経験がない
- 職場で揉め事になるのが嫌
- 歯を食いしばってやるのが仕事
- 「いい人」と「都合がいい人」の区別が付かない
仕事を頑張るのはとても良いことですが、派遣を長く続けるためには頑張り過ぎないことも大切です。
せっかく高いスキルを持っていても、十分なパフォーマンスが出せなければ良い評価にも繋がりません。
自分の心の声にも耳を傾けながら、頑張り過ぎずに自分らしくお仕事をしていきたいですね。
関連記事:派遣バイトはやめたほうがいい?おすすめできない職場は?
仕事を丸投げされた時の対策は?
派遣先によってはスタッフに求めすぎるような会社もあります。
中にはほぼ丸投げ状態といった所もあり、そのような場合には以下のような対策が必要です。
いくら優秀な方でも、任された全ての仕事をこなせるとは限りません。
あれもこれもと全て自分で引き受けようとすると、かえって仕事が雑になったりミスが起きてしまう事もあります。
簡単に安請け合いせずに、時には「○○は出来ますが××は間に合いません」など、はっきりと伝える事も大切です。
多くの仕事を抱えている場合、重要な仕事から優先順位を付けていく事も有効です。
優先順位を付けていく事で効率よく仕事を進めることが出来ますし、時間を無駄にせずに済みます。
時間内に終えられなかった仕事について毎回きちんと上司に伝えるようにしていくと、相手にも力量が伝わり業務量が定着してくる事もあります。
「優秀な人=スキルが高い人」とは限りません。
忙しい時には人に仕事を振ったり、周囲に頼ることも立派なスキルです。
いくら仕事を丸投げされても、自分1人でやれる事には限界があります。
自分だけで抱え込まず、人に頼ることも覚えてチームワークで仕事を進めていきましょう。
仕事を丸投げされる・契約と業務内容が異なる・残業が多すぎるなど、元々の契約条件と実際が異なってくる場合もあります。
派遣先によっては契約業務の範囲をあまり意識していない場合もあるのかもしれませんし、ケースによっては契約内容の見直し・変更が認められる場合もあります。
派遣会社に相談する際には、今置かれている自分の状況や立場が客観的に分かるように情報を整理しておく事も大切です。
自分だけで解決できない場合、派遣会社の担当者に相談をしてみましょう。
派遣会社は入社時に仕事を紹介するだけでなく、就業中のトラブル等にも相談に乗ってくれます。
内容によっては派遣先と掛け合ってくれる事もありますので、不安や悩みがあったら無理をせず相談してみましょう。
仕事量が多いとしても、それに見合う待遇があるなら我慢できるという人もいるかもしれません。
派遣先で自分の置かれている立場や仕事の成果・実績をアピールし、時給アップの交渉材料にしてもらう事も考えられます。
特に契約更新時期などは待遇面について交渉できるチャンスと言えるでしょう。
「それは私の仕事ではありません」
2020年4月から「ハケンの品格」のドラマが始まるようですね。
前回の続編という事もあり、あの主人公の堂々とした姿に憧れていた人も多いはず。
13年前より今では雇用情勢も変わっていて、スーパーハケンの新たな活躍ぶりが期待されます。
前回は「働くことは生きること」「それが何か?」など名セリフが話題になりましたが、主人公ならでの新たな名言にも注目です。
求めすぎる派遣先に対してどう対応するか、派遣社員としてもそれは難しい問題。
社員と派遣では元々の立場が違うとは言え、抱えきれないほどの仕事を丸投げされてしまっては対処ができない事もあります。
ドラマのようにはっきりと断りたいものですが、状況によっては簡単には断れないことも。
いつでも自分らしく働けるように、じっくりと自分に合った派遣先を見つけていきたいですね。
今回は派遣に求めすぎ?なケースについて挙げてみました。
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