派遣バイトはやめたほうがいい?おすすめできない職場は?
今回は派遣バイトはやめたほうがいい?について挙げてみたいと思います。
単発・短期の仕事が多く、空いた時間にいつでも取り組みやすい派遣バイト。
最近では副業やダブルワークに励む人も多く、幅広い世代の人に人気があります。
ですが中には「派遣バイトはやめたほうがいい」と考える人もいるようです。
派遣バイトで積極的に働かないほうが良いのでしょうか。
スポンサーリンク
派遣バイトはやめたほうがいい?
学生さんやダブルワーカーにも人気の派遣バイト。
ですが中には「派遣バイトはやめたほうがいい」という考え方を持つ人もいます。
派遣バイトをやめたほうがいいと言われるのは、以下のような理由が多いかと思います。
- 雇用が安定しにくい
- 正社員より待遇が低い
- スキルアップ・キャリアアップに繋がりにくい
確かに一見すると派遣バイトはデメリットが多いようにも見えますが、実際にはメリットも多くあります。
派遣の場合、雇用が安定しにくいと考える人もいるかと思います。
確かに職場によっては期間満了で雇い止めになってしまう可能性もありますし、原則として派遣先の事業所における同一の組織単位で3年以上働くことは出来ません。
ですが今では終身雇用は崩壊し、昔のように1つの会社に腰を据えて長期間勤めるといったケースは少なくなってきています。
若年層の中には、そもそも定年まで勤め上げるといった発想を持たない人も多くなってきているのではないでしょうか。
自分の環境やライフステージに合わせて仕事を変えていくスタンスが普通であり、1つの会社にしがみついていく働き方をする人は今後も減っていくように思います。
その点においても派遣バイトのように空いた時間に仕事をする事ができ、様々な職場を経験できる働き方は今後の仕事としても取り組みやすいように思います。
派遣バイトをやめたほうがいいと言う人の中には、「正社員よりも待遇が低いから」という人もいます。
もし正社員の平均年収が約420万円程度・派遣の平均年収が270~320万円程度とすれば、確かに正社員のほうが待遇が良いと言えます。
福利厚生や諸手当などを考えれば、やはり正社員として勤めたいと考える人も多い事でしょう。
ですが正社員の場合、その待遇の良さと引き換えに多くの責任が課されます。
例えば正社員の場合には責任が重い仕事を任されるのが普通ですし、転勤や出張を命じられる事もあります。
また会社によってはサービス残業を強いられる事もありますし、休みたい時でも休日出勤しなければならない事もあるでしょう。
確かに派遣と比較すれば正社員には待遇の良さが挙げられるものの、その分多くの「時間」を犠牲にしてしまっている事もあります。
人それぞれ考え方はあるかと思いますが、人生の中で有限である時間はとても大切です。
派遣バイトのように自分のスケジュールに合わせて柔軟に働けるというスタンスは、1つの選択肢として十分に検討できる働き方のように思います。
派遣バイトはやめたほうがいいと言う人の中には、「スキルアップに繋がりにくい」という人もいます。
派遣の仕事=単調な仕事やルーティンワークが多いというイメージから、このように考える人もいるのでしょう。
ですが現在では派遣社員にも専門的な業務が割り振られることも多く、スキルがあれば即戦力としてキャリアを磨いていく事もできます。
また派遣の場合、一般入社では入社しにくい大手企業に勤められる事もメリットですし、中には派遣社員から直接雇用に至るケースもあります。
派遣会社内でも各種研修やスキルアップ講座を実施しており、ステップアップできるサポート体制があります。
またeラーニングを初めとし、現在ではインターネットを利用した学習形態が豊富にありますので、自分に学習意欲さえあればどのような資格・スキルでも学ぶことが出来るでしょう。
併せて派遣の場合、上述したように様々な職場を経験しやすい事もメリットです。
例えば正社員で1社のみに勤めた場合に得られるスキルと、派遣社員として複数社に勤めて得られるスキルでは、人によっては派遣の方が多くの経験やスキルを習得できる事もあるのかもしれません。
そのため派遣がスキルアップに繋がりにくいとは一概には言えず、考え方によっては十分に個人の能力を磨いていける働き方のようにも思います。
紹介予定派遣はやめたほうがいい?
派遣の働き方の1つとして、「紹介予定派遣」があります。
直接雇用を前提とした制度で、数か月の派遣期間後に企業側・スタッフ双方合意の元で社員になるといった働き方です。
人によっては以下のように「紹介予定派遣はデメリットが多い」と考える人もいます。
- 紹介予定派遣の求人数が少ない
- 入社できるとは限らない(合意に至らない)
- 正社員雇用だけではない(契約社員・アルバイト雇用もあり得る)
ですが紹介予定派遣にも、活用すべき多くのメリットがあります。
確かに紹介予定派遣の求人数は少なめです。
紹介予定派遣案件を取り扱っている大手派遣会社でも、その割合は全体の1割~くらいの会社も多いかと思います。
例えば3万件の求人を取り扱う派遣会社であっても、その中で紹介予定派遣の求人は3000件程度~といった所でしょう。
そのため自分が応募したい企業がその中にあれば良いものの、紹介予定派遣では希望する会社が見つからない可能性もあります。
ですが逆に言えば、限られた期間内に1人のスタッフさんが検討できる求人数は実際にはそれほど多くはありません。
むしろ求人数が多過ぎると業界・職種の的が絞れず、自分に合った会社が見つからなくなる可能性もあります。
また派遣会社によって当然に取り扱う求人は異なりますので、複数の派遣会社に登録する事で選択肢を増やす事も可能です。
もし紹介予定派遣で希望の求人が見つからなければ、「無期雇用派遣」を初めとした別の働き方を模索することも出来ます。
派遣会社に登録しておくことで、あなたに代わって企業側と交渉・調整をしてくれる事も紹介予定派遣のメリットの1つと言えるでしょう。
確かに紹介予定派遣制度を活用したからと言って、必ずしもその企業に入社できるとは限りません。
あなたが入社したくても派遣期間満了時に企業側がNGを出せば不採用が決定してしまいますし、もちろん逆に派遣スタッフ側にも断る権利があります。
派遣期間を経ても、無事に直接雇用として採用されるかどうかは分かりません。
ですが採用されるかどうか分からないのは紹介予定派遣に限らず、当然に一般入社でも同様です。
一般入社の場合、長期に渡り複数回の面接を受け続けた結果、最終面接で落とされたというケースも多々あります。
また一般入社の場合には面接だけで採否が決定してしまう為、入社後にミスマッチが起こりやすく「こんな筈じゃなかった」といったトラブルに繋がる可能性もあります。
その点においても紹介予定派遣であれば職場の雰囲気や仕事内容などを事前に知った上で入社できるので、想定外のトラブルは起こりにくいと言えます。
また直接雇用として採用されなかったとしても、派遣会社側から新たな紹介予定派遣の求人を紹介してもらう事もできますし、一般派遣のお仕事を検討することもできます。
紹介予定派遣の場合、求人によっては派遣期間後は正社員だけでなく、契約社員やアルバイト雇用の場合もあります。
「直接雇用」と言うと正社員をイメージする人も多いかと思いますが、それ以外の雇用形態の場合も多くあり得ます。
最初の募集要項に雇用形態や想定年収・採用時期などの条件が記載されているので、もし正社員を目指したいのであれば正社員前提の求人を選ぶようにしましょう。
中には正社員なのか契約社員なのか曖昧な求人を見かける事もありますが、その場合には最初にしっかりと雇用形態を確認しておくべきです。
紹介予定派遣で正社員になれるのは20~30%程度とも言われています。
本当に正社員を目指すのであれば仕事選びや業界研究・面接対策など、早めの準備が大切ですね。
スポンサーリンク
やめたほうがいい派遣会社の特徴は?
全国には数万の派遣会社があり、良い評判の派遣会社もあれば悪い口コミが目立つ派遣会社もあります。
ここでは「やめたほうがいい派遣会社の特徴」を幾つか挙げてみます。
派遣会社の中には、過去に業務停止命令や改善命令を受けている派遣会社もあります。
処分を受けた理由としては、二重派遣があった・社会保険に加入させないなど様々。
中には派遣事業の許可を取り消されてしまった会社も多くあります。
現在は改善に取り組んでいる派遣会社もあるかと思いますが、気になる方は厚労省の発表を参考にして派遣会社選びをするのも良いでしょう。
優良派遣事業者は、厚労省から認定された機関により厳しい審査の元に認定された派遣会社。
法令順守や良い労働環境の確保・トラブルへの対応や派遣社員のキャリア形成など、一定の基準をクリアした派遣会社が認定される制度です。
もちろん優良派遣事業者だからと言って全てが万全とは限りませんが、少なくとも派遣会社選びの目安にはなると思います。
派遣登録をする際には、念のため企業の事業所番号も確認しておいた方が良いでしょう。
まさかとは思いますが、許可を受けずに違法で派遣事業を行っている可能性も考えられます。
事業所番号は「派○○-××××」(一般派遣事業)のような番号が付されています。
登録の有無は人材サービス綜合サイトで確認することが可能なので、無許可の会社は当然に登録はやめたほうが良いでしょう。
意外にチェックしておきたいのが、派遣会社に電話した時の雰囲気。
電話窓口はいわば会社の顔のようなもの。
電話口で聞いているだけでも、その会話内容やオフィス内の様子からその派遣会社の雰囲気を感じます。
筆者の経験上では、電話口で誠実な対応ができない派遣会社は、就業時になっても何かと問題が生じる場合があります。
初めて電話をかけた時に何か違和感を感じた場合には、登録を控えておいた方が良いのかもしれません。
派遣会社に登録して、就業後もお世話になることがある営業担当者。
ですがこの担当者の対応は、派遣会社によっても善し悪しが分かれます。
「連絡が来ない」「約束を守らない」「フォローがない」「説明と仕事内容が違う」「希望してない案件ばかり押し付けてくる」など、担当者の対応がいいかげんだと感じた場合には、その派遣会社はやめたほうが良いかと思います。
やめたほうがいい派遣バイトの仕事は?
派遣バイトには様々な職種があります。
中には「この派遣バイトはやめたほうがいいかな?」と思う事もあります。
ここでは個人的にやめておきたい派遣バイトを挙げてみます(個人の感想であり、実際の現場状況や仕事のやりやすさは職場や会社によって異なります)。
体力に自信がないのであれば、やめたほうがいい派遣バイトが引っ越し作業です。
通常は社員さんに同行して2~4件の家を廻りますが、家具や荷物などかなり重い物を持つことになります。
建物によってはエレベーターが無く何度も階段を上り下りしたり、家具を傷つけないように慎重な作業が求められます。
また引っ越し業者によっては社員さんに体育会系が多いので、肌に合わないという人もいるかもしれません。
歩行者や車が安全・スムーズに通行できるように交通整理をするのが交通誘導の派遣バイト。
屋外なので天候に左右されやすいですし、誘導が悪いとドライバーから文句を言われる事もあります。
また仕事上、途中でトイレに行くことが困難なことも。
工事現場によっては気性が荒い人もいたりして、個人的にはやめたほうがいい派遣バイトだと思います。
冷凍食品や生鮮食品を扱う冷蔵倉庫での派遣バイト。
季節に関わらず、10度以下の倉庫でとにかく寒いのが難点です。
防寒着を貸してくれる職場もありますが、寒い中での肉体労働がメインなのできつい現場も多いです。
汗をかいても冷蔵倉庫なのですぐに身体が冷え、風邪をひいてしまう事も。
特に夏場など、外との温度差が激しい季節は注意が必要です。
ホールやキッチン・皿洗いなど、飲食店の派遣バイトもあります。
ですが派遣バイトとして単発で行っても、最初はその職場のルールややり方を知らないので、思うように動けない事も多いです。
また派遣バイトを発注するようなお店は慢性的に人手不足のお店も多いので、作業にスピードが求められる事も。
客数が多い店だとホールもキッチンも目まぐるしい忙しさで、スタッフやお客さんがイライラしている事もあります。
まかないが食べれるなどお店によってはメリットもあるものの、個人的にはやめたほうがいい派遣バイトだと思います。
派遣バイトの中ではイベントスタッフの仕事は比較的人気があります。
ですがその中でも会場の「設営・撤去」の派遣バイトは個人的にはやめたほうがいいと思います。
鉄パイプや鉄板・機材など重い物を運ぶケースも多いですし、周囲の人間も体育会系・ガテン系の人間が多く肌に合わなかったという人もいます。
傷やケガをしてしまう事もありますし、集合時間や終業時間にバラつきが出やすいのも特徴と言えます。
派遣バイトはやめたほうがいい?まとめ
派遣バイトはやめたほうがいいかどうかについて挙げてみました。
派遣社員という働き方についてネガティブな印象を持っている人もいるかと思いますが、実際には個人の考え方次第かと思います。
派遣であればスケジュールに合わせて働く事ができますし、プライベートも充実しやすくなります。
自分のスキルを活かして働く事も可能ですし、トラブル等があっても派遣会社に相談ができるのも利点です。
柔軟な働き方がしたい方は一度派遣バイトを検討してみるのも良いかもしれませんね。
今回は「派遣バイトはやめたほうがいい?」について挙げてみました。
スポンサーリンク