派遣社員の26のデメリット。必ず知っておくべき派遣の欠点
今回は派遣のデメリットについて挙げてみたいと思います。
派遣社員の利点としては時給が高い事やシフトの融通が利きやすい事・大手企業へ入社できる事など様々なメリットがあります。
しかしその一方で派遣社員なりのデメリットが存在している事も確かです。
デメリットについてはあまり考えたくないものですが、デメリットについて理解をしておけばその点を改善点として前向きに捉えていく事もできます。
今回はそんな派遣のデメリットについて触れてみます。
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派遣社員の21のデメリット
それでは派遣社員として就業する上でのデメリットにはどのような事があるでしょうか。
幾つか派遣のデメリットを挙げてみます。
派遣社員は正社員等と比較すると、その社会的な立場や信用が低いと見られてしまう事もあります。
派遣先の社員からは差別的な扱いをされたという声もあったり、世間的に見ても派遣はアルバイトと同等に見られるといった声も聞こえます。
世間から社会的な信用面が低いと見られた場合には、やはりデメリットと言えます。
やはり金銭的な面で見てみると派遣社員にはボーナスが出ない事をデメリットとして挙げる人が多いようです。
アルバイトやパート等よりは時給が高めに設定されている事も多い派遣社員ですが、それでも夏季や冬季にボーナスシーズンになってくると正社員等がうらやましいと感じる派遣スタッフさんも多いのではないでしょうか。
賞与がない分だけ自分でコツコツ溜めていく等、相応の努力や工夫が求められます。
正社員等の無期契約(期間の定めがない契約)と比較すると、やはり派遣社員のように有期契約で契約期間を区切って働く事に不安を感じている人は多いようです。
人によっては更新時期になると、いつクビを切られるかわからないと不安を感じる派遣社員もいます。
また毎回の更新手続きが面倒だと感じる人もおり、有機契約である点も派遣のデメリットと言えるのかもしれません。
派遣では交通費が出ない事をデメリットとして挙げる人もいます。
スタッフさんの中には交通費が出ない分、時給が高いと考える人もいるようですが、アルバイトでも交通費が支給される会社が多い所を見ると、派遣にももう少し交通費が出る案件が増えてくれれば…と感じてしまうのも無理はないのかもしれませんね。
派遣先にもよりますが、派遣社員に任される業務というのは責任の低い仕事や専門性の低い仕事が多い傾向があります。
もちろんスキルの高い専門職をしている人もいますし、管理職など責任の重い仕事を任されている人もいますが、一般的にはスキルがある程度備わっていれば出来る仕事が殆どです。
そのため自分がスキルアップを図るには、仕事内容が少し不十分と感じる人もおり、経験を積みずらいという意味では派遣のデメリットとも言えます。
派遣社員は基本的には期間満了で更新を続けていくことになります。
もし更新をしなかったり期間満了で退職をした場合には、その都度派遣先職場を変えていく事になります。
色々な職場やお仕事を経験できるという見方をすればメリットにもなりますが、逆に職場が変わることで勤務地までの距離が変わったり、人間関係も一から構築していかなければならない等、職場が変わる度に面倒なことも増える可能性がある点はデメリットになります。
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結ぶことになり、派遣先へ派遣される事になります。
本来派遣会社と派遣先は対等な立ち位置である筈ですが、実際には派遣会社にとって派遣先は「お客様」である事が多く、その結果派遣スタッフが派遣先の中での悩みやトラブルを相談しても、派遣会社は派遣先に積極的に改善の要請を出しにくいケースがあります。
派遣社員としての立場の弱さもデメリットに感じる人が多いようです。
正社員であれば月給制がほとんどで毎月の給料額はほぼ固定となっている事が多いかと思います。
しかし派遣社員の場合には時給制が多く、特に連休が多い月など勤務時間や勤務日数によって毎月の給与額が大きく変化します。
そのため資金計画も立てにくい部分では派遣のデメリットと言えます。
一般的に派遣スタッフは20代後半~30代の女性が多いと言われています。
40代頃になると将来的な先行きの不安が増してくるスタッフさんが多くなるようです。
実際には中高年になっても仕事はあるのですが、やはり若年層と比較すると仕事の幅が狭くなってきたり、選択肢が少なくなるといった傾向も一部では見られます。
年齢的な差別扱いは禁止されているとは言え、現実的にはこのような雇用機会の減少が見受けられるという意味では、派遣のデメリットと言えるでしょう。
正社員であれば会社によっては退職金規定があり、数年間会社に勤めた場合には退職金が支給される所も多いかと思います。
しかし派遣社員の場合には退職金が支給される事はほぼ無いと考えておいた方が良いでしょう。
そのため自分で計画的に積み立てておく必要があり、将来的な不安を感じる人も多くデメリットにもなり得ます。
基本的には社会保険の加入のタイミングは多くの派遣会社で就業から2か月後となっている事が多いかと思います。
しかし加入条件を満たし長期就業するつもりで本人が希望していれば本来は契約当初から保険に加入できる筈です。
2か月と言うと短いようですが、その期間が自己負担であれば数万円損をしている事もあります。
社会保険加入のハードルがあるのも派遣のデメリットと言えます。
正社員であれば勤務年数や貢献度に応じて、昇給や昇格が期待できるのが普通です。
アルバイトやパートでさえ、長年勤務していれば少しずつ時給が上がっていく事は多くあります。
しかし派遣社員の場合には、時給が上がるという事は意外と少なく、昇給が見込みにくいのも派遣のデメリットと言えます。
更新時期などにスタッフ側から積極的に交渉をしていきたいですね。
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やはり正社員等と比較すると、例えば住宅ローンや賃貸住宅の審査・お金の融資・クレジットカードの申し込みの審査など、あらゆる申込み審査で落ちるケースがあります。
やはり元々の収入の低さや雇用の不安定さ等から、融資元に不可と判断される事が多いようです。
社会的な信用を含め、申し込みや審査で落ちる可能性があるのも派遣のデメリットとなり得ます。
今まで自由化業務は原則1年最長3年の期間制限・26業務は期間制限無しでしたが、2015年の法改正により26業務だった人たちも3年の期間制限が設けられる事になりました。
そのため3年後には部署を変えるなり派遣先職場を変えるなりの対策が求められる事になります。
特に今まで26業務だった人たちは今後の身の振り方を改めて検討していく必要があり、デメリットにもなり得ます。
以前よりは大分改善してきたような風潮は見えるものの、中には派遣先企業からセクハラやパワハラの行為を受けたという派遣スタッフさんもいます。
やはり派遣社員の立場自体が弱い事・派遣スタッフには女性が多い事・雇用の不安定さ・意見・主張がしにくい環境等の理由から、このような問題が生じているものと思われ、デメリットとも考えられます。
職場においての今後の更なる改善が求められます。
正社員であれば夏季・冬季休暇やゴールデンウィーク・年末年始など特別休暇が設けられている事もよくあります。
しかし派遣社員の場合にはシフト制で勤務する事が多く、祝日や連休なども関係なく働くことも多く、連休が取りにくいのも派遣のデメリットです。
その都度有給休暇を申請する等の工夫が求められます。
今まで半年以上勤務し有給をもらっていたとしても、有給休暇は継続勤務が取得の条件となっている事が多い為、大抵の派遣会社では次の派遣先が決まらないと有給が消滅してしまう派遣会社も多いものです。
せっかく残っていた有給が消滅してしまった場合には、やはり派遣のデメリット部分を痛感する事も多いと思います。
もし有給が残っていたら早めに同じ派遣会社から次の派遣先を探しましょう。
派遣社員の労災申請というのは少ないように思います。
それはスタッフに労災申請の知識がない場合や、労災の適用が難しい事故のケースもあるかと思いますが、その他にも申請の難しさがあると思われます。
労災の申請にも派遣会社や派遣先の証明が必要となるため、時間や手間がかかります。
派遣会社によってはせっかく登録をしても仕事の紹介がまったく来ない会社や、連絡が途絶える派遣会社も多いものです。
もちろんスタッフ側のスキル不足や経験不足から仕事を紹介できない場合もありますが、中にはエントリーをしたのに採否結果の連絡もない派遣会社等もあります。
雇用が途絶えやすいのも派遣のデメリットではありますが、そのような場合には新たな派遣会社等を探しましょう。
派遣社員とは言っても自分が希望した条件のお仕事があるとは限りません。
むしろ希望にピッタリのお仕事はなく、類似条件のお仕事を提案されるケースの方が多いかもしれません。
中には全く異なる条件の仕事を提示される場合もあり、その意味ではデメリットと言えます。
やはり派遣会社もマッチングして派遣先にスタッフを送り込まなければ利益には結びつきません。
そのため時には自分の希望とは異なる仕事を割り振られるケースがある事も考慮しておいた方が良いでしょう。
例えば派遣先の正社員は派遣先の食堂が使えるのに派遣社員は食堂を利用できない・正社員はロッカーが利用できるのに派遣は利用できない・派遣先アルバイトは制服を着用しなくて良いのに派遣は制服着用など、均等待遇とは言えない状況が現在でも散見されます。
改善が求められていますが、今後もこのような正規・直雇との差は簡単には埋まらないかもしれません。
もし差別的な扱いがあった場合には、派遣のデメリットと感じる事もあるでしょう。
企業側が派遣社員を導入するデメリット
それでは派遣先企業側が派遣社員を導入するデメリットにはどのような点があるのでしょうか。
企業側のデメリットを幾つか挙げてみます。
派遣社員がいくら即戦力とは言え、どのようなスタッフが派遣されてくるかは分かりません。
また派遣先は特定行為を禁止されていますので、自社でスタッフを選別することも出来ません。
スタッフの性格・スキルを含め、自社が希望する人材がきちんと派遣されてくるか不透明な所はデメリットとも言えます。
会社としては長期的な成長を見込むのであれば、人材を育てていかなくてはなりません。
ですが派遣社員の場合には、直接雇用をしない限りいつまで経っても派遣会社の人材である事に変わりはありません。
そのため教育を施したとしても、自社の人材として定着していかない点はデメリットと考えられます。
真面目に仕事をする派遣社員がほとんどかとは思いますが、中には一時的な腰掛け程度に派遣のお仕事をしている人も存在します。
派遣先企業からしてみれば、責任感のスタッフが在籍する事により、職場の指揮も下がりますし他社員のモチベーションも低下します。
もし責任感の低いスタッフが派遣されてきた場合には、企業側にも相応のデメリットが生じる可能性があります。
派遣という仕組みは派遣会社・派遣先企業・派遣スタッフの三者で構成されます。
派遣スタッフは派遣会社と雇用契約を締結するため、スタッフは派遣会社の取り決めた雇用ルールの中で働くことになります。
そのため派遣先企業としては指示をする内容に制限があったり、仕事内容に幅を持たす事ができない等のデメリットが生じる可能性があります。
残念な事ではありますが、過去には派遣社員が企業の情報を漏らしたかのような事件が報告された事例もありました。
派遣社員を導入する事は他社の人間を受け入れる事でもあり、その意味では自社の技術・情報・ノウハウ等が流出する可能性もゼロではなく、その意味では派遣のデメリットとも言えます。
そのため企業側にはセキュリティ意識を高める・情報管理を徹底する等の工夫が求められます。
派遣社員のデメリットまとめ
派遣社員のデメリットについて幾つか挙げてみました。
派遣という働き方にもそれぞれにメリット・デメリットがあります。
また派遣社員として就業する場合でも、自分に合った働き方を見つける事が大切です。
派遣にはデメリットも多数存在しますが、自分なりに工夫をしてその部分をカバーしていく事も考えていく必要があります。
またこれから派遣社員としての就業を考えている方は、まず派遣会社選びから考えていく事になります。
派遣会社によっても強みや求人数は異なりますし、また待遇面も大きく異なります。
こちらの記事でもおすすめの派遣会社についてご紹介していますので、参考にしてみてください。
参考:おすすめの派遣会社を紹介
メリット・デメリットに捉われ過ぎず、自分らしく働けるお仕事を見つけていきたいものですね。
今回は派遣社員のデメリットについて挙げてみました。
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