人材派遣と有料職業紹介と紹介予定派遣の違いは?
人材派遣と有料職業紹介と紹介予定派遣の違いは?
今回は人材派遣と有料職業紹介の違いについて挙げてみたいと思います。
人材派遣ち有料職業紹介はよく間違われやすいと言われる事があります。確かにどちらも
人を企業に紹介するといった意味合いでは似ていると言えるのかもしれません。
もしくは有料職業紹介なんて言葉は聞いたことがないという人もいるでしょう。
今回はそんな2つの違いについて触れてみます。
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人材派遣と有料職業紹介の違いは?
人材派遣:派遣会社が雇用する派遣社員を派遣先企業において、その指揮命令下で就業させることを
業として行うもの
有料職業紹介:求人および求職の申し込みを受けて、求人者(企業)と求職者(仕事を希望する人)の
間における雇用関係のあっせんをすること
少し難い言い回しでなんだか分かりにくいですね。ざっくり言いますと人材派遣は派遣会社が派遣スタッフと
雇用契約を結び、派遣先へスタッフを派遣する事によって、派遣先からお金(派遣料金)をもらいます。
雇用契約を結ぶのは派遣会社とスタッフという事になりますね。
一方で有料職業紹介は人を雇いたい企業(求人者)と仕事を探している人(求職者)の間に入って、
両者が無事に雇用契約を結べるようにお世話をするお仕事です。雇用契約は企業と労働者で結ぶことになります。
最近では転職エージェントなんて言葉を使ったりもしますね。ハローワークでは無料でお仕事を紹介してもらえ
ますが、有料職業紹介は言ってみれば民間の有料版ハローワークといった所でしょうか。
紹介予定派遣と有料職業紹介の違いは?
それでは紹介予定派遣と有料職業紹介の違いは何でしょうか?
有料職業紹介は前述したとおり、求人者と求職者の間に入って、企業の求人に適した人材を紹介し、
直接雇用のあっせんし、紹介手数料を得る仕組みです。
一方で紹介予定派遣というのは派遣会社が数か月間スタッフを「派遣」し、派遣先企業と派遣スタッフが
お互いをよく見て、双方が納得すれば派遣期間後に「直接雇用」に移行するという事になります。
ですから紹介予定派遣というのは一般派遣と有料職業紹介を組み合わせたようなもので、
派遣+紹介という、合わせ技のような仕組みになります。
もう少し細かい事を言えば、一般派遣事業や有料職業紹介事業を行う際には厚生労働大臣への許可が
それぞれ必要になりますが、紹介予定派遣事業を行う際には、その両方の許可を受ける必要があります。
紹介予定派遣を検討している方はこちらの記事もご参考にしてみてください。
※参考記事:紹介予定派遣に強いおすすめの派遣会社は?年齢やデメリットも解説
それぞれの手数料は?
一般派遣や紹介予定派遣・有料職業紹介における手数料率は各社で異なりますし業種・職種によっても
異なります。もちろん手数料は基本的に労働者側が支払う事はなく、求人者(企業)が支払います。
ですので一概には言えませんが、一般派遣のマージン率(派遣料金から派遣賃金を差し引いた残りの額の割合)
は大体25~30%前後の派遣会社が多いかと思います。また紹介予定派遣の企業からもらえる紹介料は
直接雇用時の労働者の年収の20~25%・有料職業紹介の紹介手数料も求職者の年収の10~30%程度が
相場となっている事が多いでしょう。例えば直接雇用時のその労働者の年収が500万円だとしたら
20%と仮定すると大体100万円程度の紹介手数料がエージェント会社に入ることになります。
大きな手数料ですから派遣会社や職業紹介会社が必至に営業してくるのも分かりますね。
ちなみに有料職業紹介の場合には求職者からは手数料を受け取ってはいけない事になっています。
あくまで紹介料をもらえるのは紹介先の企業からのみという事ですね。
結局は求職者側の考え方次第
一般派遣にしても紹介予定にしても有料職業紹介にしても、それぞれに一長一短があります。
一般派遣であれば正社員並みの待遇は求められなくてもシフトに融通が利きやすかったり色々な
仕事に挑戦できる利点もありますし、紹介予定であれば数か月の派遣期間があるのでどのような会社か
事前に見極めができる・有料職業紹介の場合には既に勤めたい会社が決まっているのであれば
正社員職等でエージェントが良い仕事を紹介してくれるかもしれません。自分がどのような仕事に
就きたいかや、どのようなスケジュールで仕事を探しているかによってそれぞれを使い分けるのが
良いかと思います。
今や仕事や働き方も多様化しており自分のやりたい仕事に比較的自由に就きやすい時代になりました。
自分に合った転職活動のスタンスを見つけて、最適のお仕事を探し出したいですね。
今回は人材派遣と紹介予定派遣と有料職業紹介の違いについて挙げてみました。
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