派遣バイトは高校生もできる?15歳の場合は?派遣法も解説
今回は派遣バイトを高校生がやるケースについて挙げてみたいと思います。
学生さんやサラリーマンなど、今では派遣バイトを行う人が多くなっている印象があります。
副業やダブルワークなど、空いた時間を有効に使って仕事ができるのが派遣バイトの魅力です。
ですが派遣会社によっては、「高校生不可」となっている会社もあります。
派遣バイトの場合、高校生でも取り組むことはできるのでしょうか?
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目次
派遣バイトは高校生もできる?
派遣バイトというのは簡単に言えば、派遣会社に登録をして単発の派遣のお仕事をする事を指します。
派遣会社に登録をしておけばバイト感覚で気軽にいつでも応募できるため、若い方を中心にこのような呼び方になったのかもしれませんね。
その他にも日雇いバイト・スポット派遣・登録制バイトと言ったように、様々な呼び方があります。
さてこの派遣バイトですが、高校生はできるのでしょうか。
ご存じの方も多い通り、日雇い派遣(派遣バイト)は、派遣法が改正された事により原則禁止となっています。
以前には雇用管理の責任が問題となっており労働災害発生の原因とも考えられていたため、30日以内の労働者派遣が原則禁止となりました。
ただしこれには例外事由があり、以下の業務であれば日雇い派遣でもお仕事をする事ができます。
ソフトウエア開発/ 調査/ 事業の実施体制の企画・立案/ 機会設計/ 財務処理/ 事務用機器操作/ 取引文書作成/ 書籍等の制作・編集/ 通訳/ 翻訳/ 速記/ デモンストレーション/ 広告デザイン/ 秘書/ 添乗/ OAインストラクション/ ファイリング/ 受付・案内/ 研究開発/ セールスエンジニアの営業/ 金融商品の営業
また上記の業務に当てはまらない場合でも、以下の条件に当てはまる人は日雇い派遣ができる事になっています。
- 60歳以上の方
- 雇用保険の適用を受けない学生
- 年収500万円以上の方で副業として日雇派遣に従事する方
- 世帯年収の額が500万円以上の主たる生計者以外の方
上記の例外事由のうち、どれかに当てはまらなければ日雇い派遣は出来ないという事になります。
それでは高校生の場合はどうでしょうか。
上記の条件からすれば、2である「雇用保険の適用を受けない学生」かどうかについて考える事になります。
「雇用保険の適用を受けない学生」というのは、簡単に言えば「昼間学生」のことです。
雇用保険では、週の所定労働時間が20時間以上で継続して31日以上の雇用が見込まれる場合には被保険者となります。
ですが幾つか適用除外となる場合があり、その中で「昼間学生」は雇用保険の適用除外者とされています。
そのため昼間学生に該当しない以下のような方は、残念ながら日雇い派遣で仕事ができない可能性があります。
- 通信制学校に通う人
- 夜間部に通う人
- 定時制の課程に在学する人
- 休学中の人
つまり上記のような通信制学校や定時制に通っている学生さんの場合、仕事を開始すると雇用保険に加入する必要が出てくるため、残念ながら日雇い派遣(派遣バイト)では仕事ができないという事になります。
もし嘘をついたとしても、派遣会社によっては在学証明書の提出を求められる可能性もありますので、そのような嘘はやめておきましょう。
高校生の方も自分が派遣バイトができるかどうか、事前にしっかりと確認をしておきたいですね。
高校生でも派遣バイトができる会社は?
上記で挙げたように、日雇い派遣の例外事由に当てはまる人は派遣バイトができる事になります。
それでは高校生の場合、どのような派遣会社に登録をすれば良いのでしょうか。
実際を言えば、高校生の登録・お仕事が可能な派遣会社はかなり少ないと言えます。
高校生の場合、以下のような点がネックとなる場合もあります。
- 長期的な就業が難しい(学業優先)
- 残業ができない
- 深夜労働ができない
- 可能な職種の制限(有害業務)
- 親・学校の許可が必要 etc…
そのため多くの派遣会社では高校生の登録を受付していない所もあります。
ですが一部の派遣会社では、高校生でも受付可能としている所もあります。
特に日雇い・日払い系の派遣会社の中には、高校生OKとしている会社も見受けられます。
数は少ないですが、自分に合った派遣会社を見つけておきたいですね。
派遣バイトを検討している方はこちらの記事も参考にしてみてください。
参考記事:短期・単発でおすすめの派遣会社は?
派遣バイトができない高校生はどうする?
派遣バイトができない高校生はどうすれば良いでしょうか。
どうしてもお小遣いを稼ぎたい高校生もいるかもしれません。
その場合には、やはり派遣以外のアルバイトを検討してみましょう。
上記の「30日以内の日雇い派遣の禁止」は派遣のルールですので、一般アルバイトやパートの場合には適用されません。
そのため短期アルバイトや単発バイトなど、他のお仕事にも注目してみるようにしましょう。
確かに派遣はメリットも多いですが、アルバイトの中にも稼げるお仕事はたくさんありますので、自分に合ったお仕事を選びたいですね。
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15歳の高校生は派遣バイトはできる?
15歳の高校生は派遣バイトはできるのでしょうか。
3月に中学を卒業したからすぐにバイトをしたいと考える学生さんもいるかもしれません。
ですが労働基準法では以下のように定められています。
労働基準法 第56条
使用者は、児童が満十五歳に達した日以後の最初の三月三十一日が終了するまで、これを使用してはならない
つまりは中学校を卒業していても、基本的に15歳の誕生日の後の最初の3月31日まではアルバイトや派遣バイトはできないという事になります。
上記は使用者(お店や会社)の禁止を定めたものですが、これにより実質的にアルバイトをできるのは4/1からと言えます。
また上記でも触れたように、高校生になっても登録できる派遣会社は少ないので、他のアルバイトなども併せて検討してみると良いかもしれませんね。
派遣バイトで多い職種は?
単発の派遣バイトではどのような職種があるのでしょうか。
ここでは派遣バイトによくあるお仕事の一部を挙げてみます。
倉庫などの中でリストを見ながら商品を集めていきます。
会社によってはリストでなくハンディ機器を使用する事もあります。
歩きながら商品を見つけていく作業のため、黙々とやる仕事が好きな方におすすめの派遣バイトです。
コンサートやライブなど、会場に関するバイトです。
会場設営や撤去・チケットのもぎりや会場案内など様々な仕事があります。
体力系の仕事が好きな方におすすめの派遣バイトです。
商品をダンボール等に梱包していったり、商品や配送先ごとに仕分けをしていくバイトです。
梱包する商品によっては緩衝材などを使用して傷がつかないように梱包します。
数名のチーム体制で働くことが多く、チームワークを求められる作業でもあります。
資格試験や学校試験など、試験の監督を行うバイトです。
問題用紙の回収や回答用紙の配布・監督業務や試験前のアナウンスなど、様々な作業があります。
責任感を持って時間をしっかりと守れる方におすすめの派遣バイトです。
コンビニやスーパーなどで、レジ操作や接客をするお仕事です。
レジの他にも袋詰めや品出し・清掃などが含まれる事もあります。
接客が好きな方は挑戦してみても良いかもしれませんね。
街頭に立ち、試供品などを歩行者に配布していくバイトです。
試供品としては化粧品やペットボトル・お菓子などがあります。
ただ配布するだけでなく大きな声で商品をPRしながら配布する事も多くあります。
スーパーやデパート等で試食販売をするバイトです。
買い物客に試食を勧めながら、新商品などの購入を勧めていきます。
目標やノルマが設定されている場合もあり、簡単な調理を伴うこともあります。
住宅展示場の受付の仕事です。
主に呼び込みを行い、展示場前の歩行者に対して来場を呼び掛けます。
大きな声でPRできる方におすすめの派遣バイトです。
選挙関連の派遣バイトです。
世論調査や投票受付・開票や出口調査などがあります。
服装や身だしなみに厳しい場合もありますが、選挙の裏側を知れるレアバイトと言えるでしょう。
関連記事:軽作業バイトでおすすめの会社は?厳選10社と実際の体験談を紹介
高校生は派遣バイトはできる?まとめ
派遣バイトと高校生について幾つか挙げてみました。
高校生の場合、昼間学生であれば派遣バイトをできる可能性はありますが、残念ながら登録ができない派遣会社も多くあります。
そのため派遣バイトと並行して、他のアルバイト等も一緒に検討してみるのが良いと思います。
自分に合ったバイトを探して、高校時代の思い出になるようなお仕事を見つけたいですね。
今回は高校生は派遣バイトはできる?について挙げてみました。
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