紹介予定派遣を断る5つのタイミングとは?辞める理由も解説
今回は紹介予定派遣を断るタイミングについて挙げてみたいと思います。
社員などの直接雇用を前提とした働きかたである紹介予定派遣。
派遣期間中に実際の職場の雰囲気や仕事内容を見極めることができ、大手企業などへの入社のチャンスもある事から人気の制度でもあります。
ですが実際に仕事に就いてみて、「イメージと違った」「聞いていた内容と異なる」など、辞退して断りたいという思う事も多々あるでしょう。
今回はそんな紹介予定派遣を断るタイミングについて挙げてみます。
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目次
紹介予定派遣の流れ
紹介予定派遣を断るタイミングを考えるために、まずは紹介予定派遣制度のざっくりとした流れを説明しておきます。
一般的には以下のような流れで進んでいきます。
派遣登録(派遣のしくみ・キャリア相談等)
↓
仕事紹介
↓
派遣契約開始(最長6か月)
↓
双方の意思確認(2週間~1か月程前)
↓
正式採用(双方の合意があった場合)
↓
入社
まずは派遣会社に登録をし、紹介予定派遣求人を中心とした仕事を紹介してもらいます。
希望に合った求人が見つかればお仕事を紹介してもらい、書類選考や面接を通して採否が決定されます。
採用された場合、派遣契約や雇用条件の確認が行われ、最長6か月とする派遣期間が開始されます。
そして派遣期間満了日の2週間~1か月程前に派遣会社の担当者より意思確認がなされ、双方の合意があった場合には直接雇用として正式採用が決まります。
正式採用された後はその企業にて社員として就業する事になります。社員とは言っても当初の契約内容によって、契約社員やアルバイト雇用の場合もあります。
一般的には紹介予定派遣は上記のようなスケジュールで行われ、もし紹介予定派遣を途中で断るとなるとその「タイミング」も重要になってきます。
いくら自分が断りたいとは言っても、紹介予定派遣には派遣先・派遣会社の三者が関わっているため、お互いの事情や状況を配慮した辞め方を考える必要があります。
紹介予定派遣を断るタイミングは?
紹介予定派遣を断るタイミングは、主に以下の4つです。
紹介予定派遣の求人にエントリーした場合、派遣会社内で選考が行われます。
選考を通過した場合には相手先企業に対して打診され、企業内でも選考が行われる事が多くあります。
そして派遣先企業からOKが出て話が進むと、担当者から面接案内の連絡がきます。
もし紹介予定派遣を断るのであれば、この面接案内が来る前の段階で早めに断ることも考えられます。
また当然のマナーですが、お仕事にエントリーする際には自分の意志がきちんと固まってから応募をするようにしましょう。
選考を通過すると、次に相手先企業での面接を受けることになります。
もし紹介予定派遣を断る場合、面接を受けた後のタイミングで断ることも考えられます。
面接後に断ることは失礼なのでは?と考える方もいるかもしれませんが、一般派遣の「顔合わせ」と異なり、紹介予定派遣の場合には「面接」が許可されています。
つまり面接でお互いの適正等をきちんと確認しあい、合わないようであれば断るという権利はスタッフ側にも派遣先側にもあります。
面接を受けた結果、自分のイメージと合わないようであればその旨を担当者に相談してみましょう。
派遣先での面接を受けて採用された場合、派遣期間が開始されます。
派遣期間は最長6か月であり、この期間に実際の仕事内容や職場の雰囲気などを確かめることになります。
そして派遣期間満了前の2週間~1か月程度前には、派遣会社の担当者から意思確認がなされます。
簡単に言えば「社員として就業する意思があるかどうか」という確認です。
紹介予定派遣は、派遣期間を通じて企業・派遣労働者がお互いにその適性を確認した上で入社に至る制度であり、派遣労働者が直接雇用を辞退したい場合には当然に断ることができます。
もちろん派遣会社からの引き止めが入る可能性も考えられますが、紹介予定派遣を断るタイミングとしてはこの意思確認の話があった時がベターと言えるでしょう。
派遣期間満了時に双方の意思確認を経て直接雇用となった場合、正式採用となり社員として働いていく事になります。
派遣期間は既に終了しており、ここからは基本的に派遣会社は関与しないので、もし会社を辞めたい場合には直接会社側に退職の意思を伝えることになります。
ですが直接雇用後に辞めるタイミングがあまりにも早いと、派遣会社は企業側に紹介料の返金が伴う可能性があります。(契約内容による)
直接雇用後にあまりにも早く退職されてしまうと多額の紹介料を支払った企業側の的が外れてしまうため、契約内容によっては事前に定められた返金率に応じた紹介手数料の返金がなされる場合もあります。(例:入社日から1ヶ月以内の退職→返金率〇%など)
また違約金などが設定されている可能性もゼロとも言えません。
もちろん労働者からすれば、直接雇用後にいつ会社を辞めるのかは自由ではありますが、紹介予定派遣という制度は各社が関わっている制度である事は留意しておいた方が良いでしょう。
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派遣期間中に紹介予定派遣を断ることはできる?
紹介予定派遣を断る5つ目のタイミングとも言えるのが、派遣期間中の辞退です。
3~6か月程度の派遣期間の中で、途中で辞めたくなってしまったという話も実際によくあります。
基本的には、やはり期間のある定めの契約においては期間満了まで勤めることが前提となります。
雇用契約に基づく契約期間を守ることが基本であり、やむ負えないような事情がない限りは途中で勝手に辞めるような事はできません。
ですがスタッフさんによっては、契約満了まで勤める意欲が失われていたり、働いてみて入社前のイメージと違ったという場合もあるかと思います。
もし就業環境や仕事内容が事前の説明と異なっていたという事であれば、事前の会社側の説明が不十分だった可能性もありますし、勤務してみなければ分からないような事も多々あります。
またもし本人の紹介予定派遣を断る意思が強いのであれば、そのまま無理をして契約満了まで勤めさせても企業側にメリットはありませんし、長引けばそれだけ教育費や派遣料金などのコストも無駄になってしまいます。
そのためもし派遣期間中に紹介予定派遣を断りたいのであれば、まずは派遣会社の担当者に相談をしてみるようにしましょう。
引き止められたり説得をされる場合もありますが、実際にはこのようなケースは起こりえる事ですし、辞める方向で対処をしてくれる事もあります。
ですがもし派遣期間中に辞めるにしても、早めに連絡をする事が大切です。
引継ぎの問題が生じる可能性もありますし派遣先との調整等もあるので、あらかじめ余裕を持って伝えておく必要があります。
紹介予定派遣を途中で辞めたくなった場合には自分だけで考え込まず、まずは担当者に相談をするようにしたいですね。
紹介予定派遣を断る理由は?
紹介予定派遣を断る理由にはどのような事が考えられるでしょうか。
幾つか挙げてみます。
- イメージと違った
- 社風が合わなそう
- 自分の能力が活かせない
- 仕事内容が聞いていた内容と異なる
- 想像していたより業務量が多い
- 家庭の事情・健康上の理由
- 残業が多い
- 年収条件が異なる
- スキルアップできない
- 人間関係が合わない etc…
紹介予定派遣を断る理由には様々あります。
ですが大切なことは「具体的に伝える」という事です。
紹介予定派遣は派遣会社にとっても大きな案件であり、担当者によっては説得してくる事も考えられます。
ですが個人的な意見を言えば、説得をされて一時的に感情が押し流されても、結局は自分の考えに着地するケースが多いです(あとで後悔することが多い)。
そのため紹介予定派遣を断る場合には、相手に納得してもらえるだけの具体的な理由を考えておくようにしたいですね。
紹介予定派遣を断られた?
紹介予定派遣のメリットは、企業側とスタッフ側の双方が適正を確認できる点もあります。
そのため上記のようにスタッフさんから断るケースもあれば、逆に企業側から断られる場合がある事も理解しておかなければなりません。
ただし企業側が紹介予定の派遣スタッフを直接雇用しない場合は、派遣会社は派遣スタッフの求めに応じて、その理由を明示しなければならない事になっています。
そのため派遣会社が派遣先に理由を求め、派遣先から示されたその理由を派遣スタッフに対して書面やFAX等で明示しなければなりません。
つまりは企業側も適当な理由で雇用を拒否することはできないと言えます。
また紹介予定派遣と言うと、企業側から断られることをイメージする人も多いかと思いますが、実際にはスタッフの方から辞退するケースがとても多いのです。
実際に就業してみると、入社前のイメージとはかけ離れた嫌な部分が色々と見えてくる事もあるのでしょう。
紹介予定派遣を断るにしても断られるにしても、ネガティブにならずに積極的に次の仕事へエントリーしていきたいですね。
紹介予定派遣でやってはいけないこと
紹介予定派遣でやってはいけない注意点・守るべき事項としてはどのような事があるのでしょうか。
以下では紹介予定派遣において企業側・スタッフ側が守るべきポイントを挙げてみます。
企業側のポイント
- 紹介予定派遣の派遣期間は6か月以内とする
- 派遣先は直接雇用後に試用期間を設けることはできない(紹介予定の意味がなくなる為)
- 派遣期間中でも直接雇用は可能
- 派遣スタッフを直接雇用しない場合には、その理由を明示すること
- 紹介予定派遣であれば事前面接・履歴書の送付も可能
- 有給・退職金などの取り扱いも決めておく(紹介予定派遣期間を含めるかどうか)
派遣スタッフのポイント
- 原則として派遣期間満了まできちんと勤める(当然に無断退職等はNG)
- 派遣期間後、直接雇用を断る時にははっきりと断る(優柔不断は×)
- 直接雇用後の雇用形態を事前にしっかり確認しておく(正社員・契約社員・アルバイト等)
- 正式に直接雇用されるまでは雇用条件が異なる(年収・賞与など)
- トラブル等があればすぐに派遣会社に相談する(職場環境・雇用条件の違いなど)
紹介予定派遣は一般派遣と異なり、将来的な直接雇用を前提とした制度です。
派遣期間中においても、企業側・スタッフそれぞれがルールを守って就業をしなければなりません。
もしトラブル等があれば、すぐに派遣会社の担当者に相談をするようにしましょう。
紹介予定派遣を断るタイミングまとめ
紹介予定派遣を断るタイミングについて幾つか挙げてみました。
紹介予定派遣については、入社前の面接や派遣契約時・期間満了時など幾つかポイントがあります。
紹介予定派遣を断る場合でも、周囲の状況を考えながらタイミングを図ることも大切です。
どうしても辞めたくなった場合には、早めに担当者に相談をするようにしたいですね。
また今回は紹介予定派遣の辞めるタイミングについて取り上げましたが、紹介予定派遣はスタッフにとってもメリットの多い制度です。
職場の雰囲気や適正を見極めてから入社を検討することができますし、大手や有名企業への入社のチャンスもあります。
こちらの記事でも紹介予定派遣でおすすめの派遣会社を紹介していますので参考にしてみてください。
参考記事:紹介予定派遣に強いおすすめの派遣会社は?年齢やデメリットも解説
今回は紹介予定派遣を断るタイミングについて挙げてみました。
それでは今日はこの辺で。
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