ブラック会社体験談 パン工場&仕分け工場編

T・Mさん(仮名)

まずパン工場にて派遣仕事をした時の話です。地元では割と有名なパン工場でした。

クリスマス時期の繁忙期のみの短期の仕事という事で引き受けました。

12月だったので自分ではてっきりクリスマスケーキ作りの作業かと思っていましたが、

実際にはパン製造の作業場でした。会社の人員がケーキ現場に人員が割かれていてパン製造の

人手が不足しているとの事で、パン製造の現場に行かされました。女性はケーキ現場に廻され

ましたが、男性はパン現場が主だったようです。入社時には安全靴の購入を1500円程度で

購入した上での入社でした。

また出社時には毎回かならず白衣(ユニフォーム)を受け取ってから仕事をするのですが、

その白衣をもらう為に事務所の行列に並ばないといけない為、数十分早めに出社しなければならず、

もちろんその待ち時間分の給料も出ませんでした。

作業できつかったのが中腰姿勢の作業が多かった事。自分は軽いギックリ腰をやった事もあり、

腰に負担がかかる仕事はダメでした。パンの袋をチェックしたり商品を仕分けたり

材料を投入したりと色々な作業をやらされましたが、腰に負担のかかる作業が多かったのは

しんどく、それも毎日8時間以上その姿勢をキープの時はかなりきつかったです。

またもっとイヤだったのが毎日毎時間ごとに作業場が変わる事です。面接時の説明では

ケーキのトッピングなど毎時間同じ作業を続けるので性格が飽きっぽくなければ大丈夫、

みたいな説明でしたが、実際にはパンだし同じ作業ではなく毎時間のように移動の繰り返し

でした。たとえば9時~11時はライン作業で、午後は検品ラインで、次は菓子パン・

次はペストリー・夕方以降は盛り付けなど、その時間帯ごとに作業が変わるので

広い工場の中で移動に道に迷うし周りの人間関係は毎回変わるし、やる仕事内容はその都度

覚えなければならないしで、落ち着かない現場でした。

また仕事を覚えるにしても周りの人に指示を受ける必要があるのですが、まず機械音がうるさ

すぎてあまり声が聞こえないです。何度も聞き直すのもイヤだし覚えるのに必死でした。

工場を出た後も耳がキンキンしていました。

また1日だけいきなりラインが故障?した日もありました。緊急で大きなエラー音が工場に響き渡り、

ラインが機械トラブルか何かで途中で止まってしまい、流れていたパン商品が次々と床に落ちて

いきました。床がパンで埋め尽くされていました。袋に入っているとは言え、床に落ちたものは

やっぱり捨てるのかと思いきや、先輩たちはその商品を出荷用のバンジュウに普通に入れ始め

ました。それが実際に出荷されたのかどうかは分かりませんが、衛生上大丈夫なの?と思う

ところもありました。現場はかなりテンパっていて、自分も上の人から言われた通りに

ラインから落ちていく商品をどんどんバンジュウに必死で詰めてました。

また結構体育会系のノリな人も多かったです。最終日にあたった現場では、パンの中に具をはさんで

いく盛り付けをしていましたが、隣の先輩は機嫌が悪かったのが、自分にあたってきました。

自分が作業している隣で、器具を大きな音でわざと机に叩きつけたり大声で怒鳴ったりで、

自分では何が悪かったのか分かりませんでした。最終日を終えてもうこの工場で仕事する事は

ないなと思いました。

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次に商品仕分けの工場に派遣で行きました。荷受けされた商品を店ごとに仕分けをしていく

仕事でした。ここで最初に驚いたのは作業用のジャンパーを購入しなければならない事です。

その代金は7000円。食品も扱っているので寒いので防寒が必要なのはわかりますが、

自己負担で7000円は厳しいと感じました。時給は1000円でジャンパー代は給料天引き

との事でしたが、それでも仕事が欲しかったので仕方なく引き受けました。

初出社をしたのですが、その時に驚いた事はまず事務所の様子です。制服などが床にたくさん

脱ぎ捨てられていて、その中に従業員の人?が1人床に寝転がっていました。もちろんロッカー

等もありません。何か物が紛失しても誰も分からないような所です。ですがもっと驚いたのは、

その事務所の床に転がっていたどう見ても使い古し?と思えわれるようなジャンパーを手渡された

事です。自分はお金を支払うので新しいジャンパーを支給されると思っていましたが、

完全に中古?といった物でした。またパン工場と同じく安全靴の使用を指示されていましたので、

パン工場で以前に購入した安全靴を洗って持っていきました。ですが靴の規格?なのか、つま先の硬さ

なのか分かりませんが、その安全靴ではダメだと言われ、別の安全靴を持ってきてくれと言われました。

ジャンパーだけじゃなく安全靴まで購入となると出費は1万円は超えます。自分はその時点で

かなり気が滅入りました。また作業も最初の10分間くらいは上司が教えてくれましたが、

その後はずっとに放置でした。作業でわからない所があっても誰にも聞けず、仕事も進みません。

長期での仕事でしたがこの現場では無理だなと思い、その派遣仕事は辞める事にしました。

2つの工場仕事を通じて、環境というのは大事だなと痛感しました。

今後派遣の仕事はたぶんしないだろうと思います。

大変なお仕事でしたね。

まず入社時の備品等の購入に関しては残念ですが明確な法的制限はないように思います。

今回はジャンパーや安全靴との事ですが、これらの購入に関して会社側の就業規則等できちんと

定められていて、労働契約書等にもその旨の記載がある・またそれを本人が同意していれば、

残念ながら必ずしも違法性があるものとは言えないかと思います(もちろん入社時に

きちんと就業規則を示す派遣会社はあまり無いかと思いますが)。

どうしてもご自身が納得できないようであれば、最初に仕事を断るのも1つの選択肢でしょう。

また工場系の仕事ではやはり体育会系の方やガテン・外国人労働者や障害を持つ方々など

様々なかたが勤務されているケースが多いかと思いますので、初めて工場作業をする人に

とっては少し面食らってしまう事もあるのかもしれませんね。また食品製造であれば目の視界

部分以外はマスクや白衣で顔を覆って作業をしますので、余計に周囲とのコミュニケーション

が取りにくかったり、ちょっとした誤解が生まれやすい環境もあるかもしれません。

慣れてくると周囲とも阿吽の呼吸で意思疎通ができてきますが、短期の慣れない入社したてでは

それも難しかったかと思います。また工場での作業も派遣さんには単調作業のルーティンが多いので

黙々と仕事をしたい人に向いているのかもしれませんね。

また派遣と一言に言っても派遣先によって職場環境や人間関係は多種多様なので、

これに懲りずにまた何かの機会があれば派遣仕事に携わってみてはいかがでしょうか。

今後T・Mさんが良いお仕事に出会える事を願っています。

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