派遣にボーナスが出ない理由?

今回は派遣社員のボーナスについて挙げてみたいと思います。

正社員職であれば企業によってはボーナスが支給される会社も多いかと思います。

ボーナスの支給額が良かった人・思ったより少なかった人など様々ですね。

一方で派遣社員の場合にとってボーナス時期は少しブルーな季節。

特に冬季ボーナス時期は懐の寒さを感じるスタッフさんもいるのではないでしょうか。

派遣の場合はほとんどの場合ボーナスが支給されないため、損をしているような気分になるスタッフさんもいるのかもしれません。

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そもそもボーナスって?

そもそもボーナスとは何でしょうか?

私たちが普通にボーナスという言葉を使う時には「給与以外に定期的にもらえるお金」といったようなイメージを持つ人も多いかと思います。

少し堅苦しい言葉で言い換えると、ボーナスとは「定期または臨時に、原則として労働者の勤務成績等に応じて支給されるものであって、その支給額が予め確定されていないもの」と定義されているようです。

ご存知のように企業ではボーナスが夏と冬の年二回払われるのが一般的ですね。

 

ボーナスを支給しなくても違法にはならない?

またボーナスについては労働基準法上でも特別な取り決めはありません

ボーナスは毎月の給料とは違い、基本的には労働者に対して必ず支給しなければならないものではなく、労働者と会社の間で支給額や支給時期・算定などを自由に決める事ができるとされています。

つまりボーナスの支給の有無やその金額、査定方法等については会社側の自由な裁量に任されており、ボーナスを支給しなくても違法にはなりません。

また例えば会社はその年度に業績の悪化等があったとしても、それに応じて従業員の給与を変動させる事は難しいものですが、ボーナスであれば業績等に応じて変動させやすくなります。

ボーナスはその時々の会社の業績等に応じて金額を調整する等、支給額を変動させやすく、ひいては経営上のリスクにも対応させやすい支給形態とも言えます。

 

ボーナスの平均額は?

それではボーナスの平均額はどの程度の金額になっているのでしょうか。

ボーナスが支給されない派遣社員と違い、正社員で働く人の中には今年も早くもボーナスの事を考えている人もいるかもしれませんね。

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると去年2017年末のボーナスの平均額は「380654円」だそうです。

恐らく中小零細企業においてはもっと少ないはず。

派遣社員の方々にとってこの金額をどのように考えるかは人それぞれですが、思ったよりも多くはないと感じる人もいるのではないでしょうか。

 

派遣はボーナスがないから損とは言えない

380654円というボーナスの金額ですが、この位のボーナス額であれば個人的にはそれほど正社員としての“旨味”を感じない気もします。

確かに正社員の方が雇用も安定していますし福利厚生面も充実しています。年収ベースで見ても正社員の方が派遣社員の年収を上回る事は確かでしょう。

ですが一方では正社員は責任の重い仕事を任される事が多く、会社によってはサービス残業も多い・または休日出勤があったり上司との面倒な付き合いがある事などを考えれば、一概に派遣社員の働き方が損とは言えない部分もあります。

まして終身雇用も崩壊しているような現状では、正社員にしがみつく理由も薄れてきている印象もあります。

個人の考え方次第ではありますが、ボーナスの有無だけで損得を考えてしまうのは早合点と言えるでしょう。

 

派遣にボーナスが出ないのは「査定期間」の理由も

派遣社員にボーナスが出ないのは査定期間が関係しているとも考えられます。

一般的な企業で働く正社員の場合、ボーナス支給のための「査定期間」が設けられています。

例えば7月に支給される夏ボーナスの査定期間は前年10月〜3月まで・12月支給分の冬ボーナス査定期間は4月〜9月までのような形になっています。

とは言え派遣社員の場合には3か月契約など短期間の契約が一般的であり、スタッフによって在籍期間が異なったり入社時期によっては査定期間に含まれる人とそうでない人の差が生じてしまう可能性もあります。

派遣社員にボーナスが出ない理由の1つとして、この査定期間も一部関係しています。

 

派遣社員でボーナスをもらえる事はある?

それでは派遣社員はボーナスをもらえるのでしょうか。

ご存知の方も多い通り、残念ながら派遣社員はボーナスをもらえる機会というのはほとんどありません

会社によっては営業職系の仕事でインセンティブが支給されたり、賞与というよりはプチ報奨金を定期的に支給するケースもありますが、それもごく稀な話です。

一般的な派遣社員の方にはボーナスは支給されません。

就職をする目的がボーナスであれば、やはり正社員職などを検討する必要があります。

 

一部例外もある

基本的に派遣社員にボーナスは支給されません。

ですが一部例外はあります。ここでは派遣でボーナスが支給される例外について挙げてみます。

 

①常用型派遣

まず支給される可能性があるのは常用型派遣の場合です。

常用型派遣は派遣会社の正社員(契約社員)として雇用されて派遣先で働く形態の事を言います。

常用型の場合には派遣会社の社員として雇用される事になるので、その派遣会社の規定によってはボーナスが支給される可能性があります。

また2015年の派遣法改正により「無期雇用派遣」というキーワードが新たに埋め込まれました。

無期雇用派遣は正社員と同じように期間の定めがない契約であり、基本的に3年といった期間の制限もなく勤務する事が出来ます。

また無期雇用の場合には月給制で働く機会が増える事や、交通費の支給・また会社の規定によってはボーナスが支給される可能性もあるでしょう。

ただし必ずしも賞与が支給される訳ではなく、あくまでその会社の雇用条件次第という事になります。

 

②紹介予定派遣

またそれ以外の派遣でボーナス支給と関連があるのは紹介予定派遣です。

紹介予定派遣では3~6ヵ月の派遣期間を経て、企業とスタッフ双方の同意があれば正社員等の直接雇用となります。

直接雇用となれば企業によってはやはりボーナスが支給される可能性があります。

ですがやはり3~6月の派遣期間中はボーナスの算定期間には入っていない事が普通なのでボーナスが支給されるとしても通常は直接雇用に至ってから

派遣社員がボーナスをもらえるという事にはなりません。

 

③派遣会社からの支給(独自ルール)

その他にもサービスの一環としてほんの一部ではありますが、ボーナスを支給するという派遣会社も出てきているようです。

派遣先から別途ボーナス分の料金が支給されているという事はないと思いますので、多くは派遣料金の範囲内でボーナス分を調整・捻出したり、パフォーマンスの良いスタッフさんを対象に支給しているものかと思います。

ボーナスが支給される分、時給が低いのでは意味がありませんが、時給も相場並みで、且つボーナスが支給されるのであれば良いですね。

また皆勤手当て等を支給する派遣会社もあるようです。

ボーナスが支給されるというのはスタッフさんにとっては嬉しい制度ですね。

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ボーナスが支給される派遣会社

それでは実際にボーナスが支給される派遣会社にはどのような会社があるでしょうか。

一部ご紹介します。

 

イー・エス・エージェンシー

関東圏を中心に事業を展開するイー・エス・エージェンシー。製造・物流・オフィスワークを中心とした求人が豊富な派遣会社です。

貢献度の高いスタッフさんにボーナスが支払われているようですね。

 

レゾナゲート

給与支払い方法が「最高時給」か「夏と冬の年2回のボーナス」かを選択することができるようです。(※一部条件あり)

他にも来社不要のWEB登録など会社独自のコンセプトがあります。

 

株式会社セイシン・コンピタンス・サポート

製造・軽作業・オフィスワークが豊富なセイシン・コンピタンス・サポート。中国・四国・東北エリアが中心。

会社規定に基づきボーナスが支給されているようです。

 

派遣社員の時給が高いのはボーナスが出ないからって…ホント?ウソ?

よく派遣社員のボーナスについて話題が上がると「派遣社員の時給が高いのはボーナスが支給されないから」というフレーズを聞く事があります。

ですがこれは本当でしょうか。

確かにボーナス支給も企業にとっては負担ですので、その点も考慮されてないとは言えません。

ですがそれ以上に企業側からすれば、高い派遣料金を支払ってでも派遣社員を受け入れる事に多くのメリットがあります。

企業側が派遣社員を雇い入れるメリットについて下記に挙げてみます。

 

 解雇しやすい

まず企業側からしてみれば人を直接雇用する事自体にリスクがあり、特に正社員等は雇用すればよほどの事がない限り途中でクビにする事はできません。

もちろん派遣社員だからと言って簡単に解雇できるという事ではありませんが、現実的には有期の派遣の場合には契約を更新しない等の理由で雇用を終了させる事も考えられます。


 雇用管理がしやすい

また単純作業やルーティン業務など特別に高度なスキルを求めない作業に、正社員等の給与の高い人員を配置する事は経営的にも非効率になります。

作業ボリュームや業績・進捗などに応じてある程度融通の効きやすい人員を確保しておく事は企業にとっても都合の良い事であり、少し悪い言い方をすれば派遣社員を導入する事により雇用管理もしやすくなります。


 社会保険・退職金

またコスト面で考えてみても、企業が自社で正社員を雇うとなるとそれなりにコストがかさみます。

社会保険料はもちろん折半で企業側が支払う事になりますし、将来的な退職金支給も検討する必要があります。

その点でも派遣社員を導入すれば社保も派遣会社が派遣料金の中から支払ってくれますし、退職金原資を積み立てていく必要もありません。


 募集広告費

また自社で人を採用するとなると募集広告費もかかります。

最近ではもっぱら派遣会社の求人掲載が大部分を占めていますが、派遣社員を雇うことで募集広告は派遣会社が行ってくれますので、企業側に広告費の負担はほぼありません。


 自社の人件費

または企業が直接人を雇えば、従業員の税金・給与支払い等の経費・勤怠管理・またはこれらの事務処理等をこなす自社の人件費(人事・経理・総務担当など)として余計にコストがかかる事になります。

またその人員を自社で一から育てるには研修教育等のコストもかかるでしょう。

派遣を導入すればそれらの事務処理の手間も省けますし、その為の人材を自社で育てる必要もありません。

研修も派遣会社主導で行ってくれる場合もあります。


 昇進・昇給

またいくら年功序列が薄れてきているとは言えまだまだ大手を中心にその風潮は残っており、正社員等の将来的な昇進・昇格などをその都度考えれば、賃金を含め正社員などの正規雇用のコストはますます膨れ上がります。

この点においても、派遣社員には昇給・昇進はあまり見込めないケースが多く、数年間同じ時給で勤務しているといったスタッフも珍しくありません。


 欠員補充

また自社で急病・怪我などで社員に欠員が出た時には、また正社員を雇って穴埋め、、という訳にはいきません。

欠員補充や繁忙期の人員増加を見込んだ際にも、期間限定で勤務してくれる派遣社員が活用しやすいといった一面もあります。


 福利厚生など

その他にも福利厚生面もあります。

健康診断等の各種福利厚生など、企業が自社の従業員に配慮しなければならない制度は多くあります。

その点でも派遣という形を取ってアウトソーシングする事により、それらも派遣会社に委ねられるといったメリットがあります。

 

この他にも細かい点を挙げればまだ幾つかありますが、派遣社員の時給が高めに設定されているのは決してボーナスが出ないからという理由だけではありません。

上記のように派遣スタッフを導入する事により企業側には多くのメリットがあり、むしろ企業側は高めの派遣料金を支払ってでも派遣社員を導入した方が「割に合うから」と言った方が良いと個人的には思います。

 

ボーナスシーズンは派遣社員の辛い時期

派遣社員にとってボーナスシーズンは辛い時期です。

派遣先には正社員も同じく勤務しているかと思いますが、職場によっては周囲の社員からボーナス金額の話題などがひそひそとされていたりもします。

派遣社員としては積極的に参加できない話題でもあり、ひたすら仕事に集中する素振りをする人も。

現場でも派遣先の正社員がボーナスをもらってホクホクしているのに、その姿を見て見ぬふりをするのも派遣社員さんのよくある光景です。

 

中にはわざとボーナスの金額を、派遣社員の近くで大声で聞こえるようにしていたというイジワルな社員がいたという話も聞いたことがあります(ホント??)。

どちらにしてもこれからの冬のボーナス時期は派遣社員にとっては少し寂しく感じるシーズン。

せめて服装も身を暖かくして風邪をひかないように過ごしたいですね。

 

派遣のボーナスについてこんな声も

 

自分なりのボーナス(副収入)を作る

派遣社員がどうしても自分のためのボーナスに近い副収入が欲しいとなると、残念ながらあとは自分で作る以外に方法はなさそうです。

派遣の場合には正社員等と比較すると会社の副業禁止規定なども殆どありませんし、時間的な余裕も派遣社員の方があるケースが多いかと思います。

例えばWワーク等で副収入を生み出したり在宅ワーク等の副業を始める・投資分野に興味を持つ等、何かしらの形で自分への副収入を築いていく方法はあるかと思います。

派遣社員の副業に関してはこちらの記事も参考にしてみてください。

※参考 派遣の副業・ダブルワークに大手派遣会社の反応は?

ボーナスが正社員の特権であるかのように、ここでも少し格差を感じてしまいそうな悲しい部分でもありますが、それでも派遣社員にも正社員にはない強みが幾つかあると思います。

ボーナスだけに捉われずに自分なりのスタンスで収入を得ていく方法を考えていきたいものですね。

今回は派遣にボーナスが出ない理由?について挙げてみました。

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