派遣社員は住宅ローンを組める?

派遣社員は住宅ローンを組める?

今回は派遣社員と住宅ローンについて挙げてみたいと思います。

誰しもが憧れる夢のマイホーム。派遣社員として勤務する人の中にもいずれは自分の家が欲しい

とぼんやりと考えている人もいるかもしれません。家は金額的にも数千万円もする一生の買い物。

現金一括で購入できる人は当然に僅かな事から家を購入する際には一般的には住宅ローンを組む

事が通常です。しかし派遣社員の場合には社会的な信用面や年収条件などから、「派遣社員は

住宅ローンが組めないのでは?」と考える人もいるかと思います。今回はそんな派遣社員と住宅ローン

について触れてみます。

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一般的な住宅ローンの条件

さて住宅ローンを組んだ経験がない人は多くいるかと思います。

住宅ローンを組む際には金融機関からの審査があります。数十年もの長い期間、ローン返済を

していく必要がある訳ですから、きちんと返済していける人がどうか審査をするのは当然ですね。

ここでは一般的に住宅ローンを組む時の審査項目について簡単に挙げてみます。

年齢

ローンを組む人の年齢を確認します。主には借入期間を決める為に現在の年齢を見ます。

大抵の金融機関では80歳までに完済する事になっており、借入時の年齢から何年間の借り入れを

する事ができるかが決まります。

年収

住宅ローン以外の返済も含めて、年収額からその返済負担率が基準以内かどうかを審査します。

一般的にはやはり年収額が高い方が借入額も多い傾向があります。概ね30%前後の返済負担率が

一般的。

雇用形態・勤続年数

雇用形態や勤続年数も審査されます。一般的に派遣社員の場合はパートやアルバイト・自営業よりは

通り易い事も多いですが、正社員等の正規と比較すればやはりハードルは高くなります。また勤続年数

も金融機関によって勤続〇年以上~といったように条件が設けられている場合があります。

他社等の借り入れ状況・返済歴

現在の他社での借り入れ状況や返済履歴も審査があります。私達があまり普段意識していない

携帯電話料金の支払いや自動車ローン・クレジットカードの返済など、金融機関が信用情報機関に

問い合わせをし審査をします。

担保評価

住宅ローンを組む際は抵当を打ちます。つまり返済が滞ってしまった場合には金融機関は

その物件を売却する等して返済金を回収します。その為の物件評価になります。

健康状態

住宅ローンを組む際には団体信用生命保険に加入する事が一般的です。団信は契約者が

死亡した際や高度障害になった際に残額を保険会社が支払います。

※他にも細かい審査項目は幾つかありますが、上記が大まかな項目になります。

派遣社員は住宅ローンを組める?

さて派遣社員は住宅ローンを組む事ができるのでしょうか。結論から言えば中々難しいと言わ

ざるを得ないでしょう。もちろん非正規の中でもパートやアルバイト等と比較すれば審査を通る

可能性はあるものの、正規社員と比較するとやはり条件は厳しく、派遣社員の場合は金融機関に

よっては門前払いとなってしまう事も少なくありません。就業形態調査によれば派遣社員等の

非正規社員の数は全体の4割を超えており、恐らく今後も非正規の数は増えていく事が見込まれ

ますが、一方で派遣社員の中で住宅ローンを組んだ経験のある人は恐らく全体の5%にも届くか

どうかといった所でしょう。やはり期間限定の契約である不安定さや年収額の低さがネックとなり

特に一般の金融機関からは敬遠されてしまうケースも多いかと思います。

一方で派遣社員が住宅ローンを組む際によく注目されるのがフラット35。職業制限もなく

派遣社員だけでなくパートやアルバイトでさえ申し込む事が出来ます。また例えば年収400

万円以内(多くの派遣社員はここに入る)の場合には返済負担率も30%以内と、

他の金融機関と比較すれば優遇されているとも言えます。物件にある程度の成約が付く事もあり

ますが、それでも安定収入を得ている派遣社員であれば他ローンと比較すると審査を通る可能性が

高いローンかもしれません。

またフラット35に限らず地銀や信金系など、特に勤続3年以上の派遣社員さんやある程度自己資金を

用意できる人・また親族に支援者や担保がある人など、審査を通る可能性が高くなるケースもあるかと

思います。周囲で一般の金融機関の住宅ローン規定を確認してみると派遣社員でも申込みができる

ローンは意外と多くあります。ただし申込みができるのと審査が通るのは全く別の話。「非正規社員

でも申込みができる」とあえて間口を広く開けている所は多くありますが、それが承認されるかどうか

は通してみないと分かりません。また審査NGであった場合でもその理由までは基本的に教えてもらえない

ので、審査が通らなかった場合には今現在の自分の借入状況や借り入れ希望額などを改めて見直してみる

のも良いかもしれませんね。

毎月の返済額と人生設計

派遣社員は雇用形態から言えば少し特殊な働き方です。また年収面で見ても正社員等と比較すれば

その年収額はどうしても低くなりがち。派遣社員の平均年収は300万円前後といった所ですが、

正社員の平均年収が514万円なので、その差だけで200万円以上の差が付いているという事に

なります。もちろん正社員でさえ今は終身雇用の保障もなくリストラの話が出る企業もありますが、

一般的にはやはり派遣社員の方が有期契約である分不安定であり、また正社員のような賞与もなく

退職金も無し、また福利厚生面でも正社員の方が手厚い保障がなされています。

一般的に住宅ローンは年収額が多くなるほど借入額も増える傾向にありますが、例えば年収が

200~300万円程度の派遣社員が借入れをするとしたら1000~1500万円程度といった

所でしょうか。自己資金額にもよりますが中古住宅等も視野に入れて検討する必要があるように思います。

例えば借入額を1300万円とし返済期間を35年・固定金利2%でボーナス加算等を無しとすると

毎月の返済額は4万4千円程度。その派遣スタッフの年収が250万円程度とすると返済負担率は21%

程度なのでまずまずといった数字にも見えます。ただ現実問題として考えると派遣社員の場合には

急に契約が途切れたりクビの憂き目に合いやすい・40代以降には仕事量が激減・年齢が上がっても

昇給がなかなか望めないといったように年齢を重ねる毎に不安定な要素がつきまとうケースも多い為、

なかなか長期ローンを積極的には考えにくい部分もあります。また35年もの間、派遣社員を続けて

いられれば良いですが、まずその可能性は低いと考えるべきでしょう。派遣法など現行法で言えば

実質的には3年以内に職場を転々とする事が余儀なくされ、途中で派遣から正社員や契約社員への転職を

考えたとしてもそれが40代以降であればほぼタイムリミット。しかしそんな状況とは関係なく現実問題

として毎月4万円程度の返済に迫られ、またそれが30年以上続くとなれば精神的にもかなりきつい所。

決して派遣社員が住宅ローンを組む事に否定的な訳ではありませんが、ローンを組む際には後戻りが

効きにくい事を踏まえてじっくりと考えて検討する必要があります。

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住宅ローンの返済が滞るとどうなる?

もしも住宅ローンの返済が滞ってしまった場合はどうなるのでしょうか。

あまり考えたくない話ではありますが、やはり何十年もの返済期間の間には何が起こるか

分かりませんので、おおまかにでも滞納時の流れは知っておくべきかと思います。

まず住宅ローンの返済が滞ってしまった場合、一括返済を迫られるという話を聞き

ますが、とは言え滞納した翌日に一括返済を求められる訳ではありません。

一般的には滞納した数日後に金融機関から「引き落としがされていない」旨の通知が

届く事になり、指定期日までの入金を促されます。滞納から半月~1か月間程度も同じく

滞納分の返済や延滞金・利息等の通知がなされます。この段階ではまだ緩やかな請求

かと思います。

しかし2~3カ月程度を過ぎても返済がなされない場合、金融機関も督促状・催告書を通知し

「代位弁済」の内容も通知してきます。代位弁済とは保証会社や親族・友人など利害関係の

ない第三者が代わりに金融機関に返済をする事です。このケースで言えば保証会社が金融機関

に代位弁済をし、その後に保証会社からあなたが一括返済を迫られる事になるでしょう。

また併せてこの頃から「期限の利益の喪失」という言葉も出てくるかと思います。

期限の利益を喪失してしまうと今までのように住宅ローンを分割して支払う事が出来なく

なってしまいます。

そして4~5月程度経過した頃には期限の利益喪失の通知が届き、金融機関は保証会社に

代位弁済を求めます。

期限の利益を喪失し保証会社の代位弁済が完了すると、その後に競売開始の通知が届く事

になり、任意売却等の手続きがなければそのまま競売に進んでいきます。この頃にはすでに

一般的には半年~1年くらい経過しているかと思います。その後に裁判官等が自宅に調査に

来て自宅物件や周辺環境の調査をし、競売入札の流れに進んでいきます。

ざっくりとした流れにはなりますが、ローン滞納時には上記のような流れになります。

私の友人にも住宅ローンを滞納した経験を持つ人がおり、その時は朝に自分の口座を確認

したら、給与1カ月分が返済のために丸々全額口座から引き落とされており、当面の生活費

にも詰まってしまったという人がいます。もちろん返済していなかった方が悪いのですが、

借りる時も審査等は大変ではありますが、返済も簡単ではありません。特に派遣社員の方が

住宅ローンを組む際には返済計画に十分な余裕があるかどうか、よく検討しておきたいですね。

不動産は「所有」から「共有」へ?

一般の人にとっては住宅は恐らく人生で一番大きな買い物であり、数十年もの間ローン返済を

続けていく訳ですから、後々に後悔する事のないようじっくり考えるべきかと思います。

生活をする上では家が必須ですが、住まいを探すには大別すると賃貸と持家があります。

「賃貸と持家どちらが得か」なんてテーマは既に昔から議論され尽くされているので

ここで述べるつもりはありませんが、それでも「家」というものが本当に一生をかけて

ローンを組んでまで所有するべきモノなのかどうかという事はよく考えておくべきです。

一般的な住宅ローンは30年~35年と長期間のローンを組みますが、実際にローンを

完済した30年後の住宅の姿はどれだけの資産価値が残っているのかも不透明です。

参考に木造建築の法定耐用年数は22年ですが、あくまで耐用年数上ではローン完済時

には建物の価値はゼロに近くなってしまいます。また30年経過した建物であれば

メンテナンスの必要は元より、近所では建て替えの話が出ている所もあるかもしれません。

万一途中で家が必要なくなったとしても立地や状態次第では無事売却できるかどうかも

不透明。ましてこれがマンション等であれば管理費や修繕積立金は購入時よりも年々かなり

上がっているでしょうし、管理が悪い建物はスラム化しているマンションもあります。

また元々の土地の持ち分が少ない集合住宅では建物価値を除けばその価値は微々たるもの

になっている可能性も。では肝心の土地はどうかと言えば今のように人口が減少していき、

同時に空家が余っているような状況下では、30年後には土地の価格上昇はおろか、

どのくらい土地が下落しているのかも予想が付きません。

子供たちの為に残した不動産だったはずが、将来的には大した価値も残っていない

お荷物となっている可能性すらあります。

また現代ではIT業界を初めとても時代の流れのスピードが早く感じます。

10年はおろか、5年先がどうなっているのかさえも全く検討が付きません。そんな

不確かな時代に30~35年というおよそ人生の半分の時間をかけて借金をするという

のは、個人的には博打に近い感覚すら覚えます。

また人生にはあらゆるイベントが起こり、結婚・出産・病気・災害・離婚など想像も

していなかった出来事が降りかかり、併せて周囲の環境の変化や精神的な心変わり・

体力の衰え等も起こる事が普通です。しかし一方でローンはそんな事はおかまいなしに

期日通りに毎月きっちりと返済がやってきます。

今のようにめまぐるしく流れの早い時代にはどのような環境や状況にも柔軟に対応できる

賃貸の方がどちらかと言えば無難な選択のように個人的には思います。賃貸であれば

どの時々の状況に合わせて住まいを変える事が出来ますし、今後はあらゆる変化に対応

しやすい生活スタンスが求められてくるでしょう。

昔から所有する事にステータスを感じ、夢や目標とされた家や車でさえ、特にこれからは

所有する時代から、互いに借りたりシェアし合えるような共有の時代へ既に移り変わって

いるのかもしれません。

派遣社員の方で住宅を購入を検討している方にとっては少し耳障りな内容が多かったかも

しれませんが、後々に後悔しないようにしっかりと考えてから住宅ローンを組みたいですね。

今回は派遣社員は住宅ローンを組める?について挙げてみました。

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