シングルマザーが派遣社員で働くデメリットは?正社員との比較も解説

今回は母子家庭(シングルマザー)と派遣社員について挙げてみたいと思います。

自分の好きなパートナーと出会った時、誰もが永遠の幸せを願って結婚をするものですが、中には残念ながら様々な理由で離婚をしてしまう人もいます。

金銭問題・不倫・DV・ギャンブル・性格の不一致など長年の夫婦生活の中では様々な問題が起こり得ます。

お互いの話合いの中で離婚をせずに済めば良いものですがそれだけでは解決が付かず、決裂してついには離婚という結果になってしまう事もあります。

まして子供がいて親権が付いたとなれば、その後はシングルマザーとしての生き方を考えていかなければなりません。

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シングルマザーの収入・仕事データ

まずは大枠を確認するため、現在のシングルマザーの就業状況・仕事内容(職種)・平均年収を見てみます。

以下は厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果」の結果を引用したものです。(一部の父子世帯、養育者世帯も含む)

 

 

シングルマザーの就業状況

厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果」を引用しグラフ化

上記を見るとシングルマザーの方々は正規職員(正社員等)やアルバイト・パートで生計を立てている事が分かります。

正規職員とアルバイト・パートを合計すると全体の8割近い割合になっています。

一方シングルマザーの中で、派遣社員は全体の4.6%と僅かな割合である事が分かります。

憶測ですが、直接雇用ではない派遣社員という雇用形態に対しての不安さが表れているような気もします。

 

 

シングルマザーの仕事内容

シングルマザーの仕事内容を見ると、やはり事務職などのオフィスワークの割合が多い(23.5%)ことが分かります。

事務職に次いでサービス業専門・技術職の割合が多くなっています。

肉体労働系の職種割合はやはりシングルマザーには少ないようです。

長期で就業でき、比較的安定している事務職や、手に職がある専門・技術職に人気が集まっているようです。

 

 

シングルマザーの収入(平均年収)

出典:厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果」

上記を見るとシングルマザーの平成27年の就労収入(仕事で得た収入)は200万円程度である事が分かります。

また給付金や養育費等の手当を含めると243万円となっていますが、それでも家計を支える収入としてはやはり厳しい収入となっています。

正社員の平均年収が500万円台であり、派遣社員の平均年収でさえも300万円台である事を考えると、いかにシングルマザーが厳しい状況に置かれているかが感じ取れます。

 

シングルマザーの不安

シングルマザーとなる理由としてはパートナーとの死別や未婚である場合のケースもありますが、殆どは「離婚」が原因と考えて良いでしょう。

今や母子家庭の世帯数は120万世帯を超えているとも言われており、その数は10~20年前と比較するとかなり増加しています。

昔と比較すると経済的な要因や男女の役割・女性の社会進出や格家族化や社会構造の変化など、幾つかの理由が考えられますが、今後も離婚数は増えていくように思います。

 

離婚してシングルマザーになり実際に1人でやっていけるかどうかを考えてみると、やはり中々厳しい環境に置かれる事が想定されます。

まずは単純に金銭面。女性1人で子供と自分の生活費を稼いでいくという事は当然簡単ではなく、シングルマザーの労働による平均年収が200万円前後が大半である事を考えると当然生活も圧迫されます。

 

もちろん自治体からの各種手当を含めればもう少し世帯収入は上がるものの、全ての母子家庭世帯が受給できる制度や手当ばかりではなく、児童手当も3~5万円程度と考えれば大きな家計の足しにはなりません。

またシングルマザーと言うと生活保護を思い浮かべる人もいるかと思いますし「母子家庭世帯は生活保護などもらい過ぎ」なんて声も一部ではあるようですが、シングルマザーだからと言って必ずしも生活保護を受けられる保証はなく、むしろ殆どのシングルマザーは労働によって収入を賄っているというのが実際の所でしょう。

 

また子供の学費だけを見ても小学校→高校までは500万円前後・私立だと1700万円前後かかると言われています。

シングルマザーの僅かな収入だけでは気が遠くなるような数字です。

もちろん生活費は上記とは別に別途かかる訳ですから、両親などの支援がない母子家庭は特に厳しい状況が予想されます。

また子供を預けられる保育園等が見つかれば仕事も見つけやすくはなりますが、待機児童問題などが話題となる昨今では、簡単に保育園などが見つかるとも言い切れず、母子家庭であればある程度優先的に入園できる可能性があるとしても、やはり確実とは言えません。

 

また年齢的に見てもシングルマザーは30~50歳の年齢層が7~8割を占めており、その年齢から職探しをしても安定した収入を得られる仕事に就けるかどうかは分からない所。

且つ子供のいる女性は会社によっては遠慮されてしまった事があるという話も時々聞きます。

 

それなら元配偶者から養育費等が支給されればまだ助かるものの、実際には元配偶者の収入によっては養育費が受けられなかったり、数年間は受けていたとしても途中で何かの事情で養育費が途絶えたりと、いつまでも養育費の支給を受け続けられる保証はありません。

 

また生活のベースとなる住居の問題も考える必要があります。離婚後は大抵はその家を離れる事になりますが、身を寄せられる実家がある人や母子寮等が見つかればまだしも、新居を借りようとすれば当然に毎月の家賃はかかりますし、仕事が決まっておらず安定収入がなければ部屋を借りる事すら難しいかもしれません。

また住所が不定であれば仕事探し自体も難しく、小さなお子さんを持つシングルマザーであればなおさら気持ちも焦ってくると思います。

 

無事に新居や仕事が見つかったとしても小さなお子さんの面倒を見ながら仕事に出掛け、職場での人間関係等にも気を遣いつつ、毎日のように保育園などに送り迎えに行き、帰宅すれば食事を作り家事をこなす、仕事中でも子供の発熱など体調が悪くなったら仕事を抜け出して迎えに行ったりと、シングルマザーとなれば自分の時間はほぼ取れないようなハードな生活が続く事を覚悟しなければならないかもしれません。

 

シングルマザーが派遣社員として働くメリット

シングルマザーの方々の働き方の1つとして「派遣社員」という働き方があります。

それではシングルマザーが派遣社員として働くメリットにはどのような事が挙げられるでしょうか。

 

 時給の高さ

正社員等と比較すると収入面では劣るものの、派遣社員の場合にはアルバイトやパートと比較すると時給が高めになっています。

一般的なアルバイト・パートであれば900~1000円前後の時給設定が多いものですが、派遣社員の場合には1200~1600円の求人も豊富にあります。

シングルマザーとしてでも職種によっては月に20万円以上の給与も十分に確保できます。


 子供との時間が取れる

小さなお子さんがいるシングルマザーにとっては、収入面だけでなくお子さんとの時間も大切です。

正社員の仕事であればサービス残業や長時間労働をしなければならないケースも少なくありません。

その点でも派遣社員の場合には契約において就業時間がきっちりと決まっているので、原則として無理に残業をさせられる事はありません。

また残業をした場合でも割増賃金として残業時間分は給与にしっかりと反映されます。


 シフト調整が可能

正社員であれば平日はみっちりと働くことが通常です。

ですが派遣社員であれば週3日勤務や時短勤務など、自分の都合に合わせて働くことができます。

シングルマザーの場合には子供の保育園への送り迎えや買い物・自宅での家事など毎日が多忙な方も多いですが、その時のスケジュールに合わせて柔軟に勤務シフトを考えられるのも派遣社員のメリットと言えます。


 職場によっては正社員の道も

派遣先の職場によっては、派遣社員やアルバイト・パート等の非正規を積極的に正社員に切り替える動きを見せている会社もあります。

まして最近では人手不足もあり、人材確保のために直接雇用に切り替える企業は増えています。

最初は派遣社員として入社したとしても、後々にその派遣先で直接雇用として受け入れてもらえる可能性もあります。


 福利厚生の充実

派遣会社の中には福利厚生に力をいれている会社が多くあります。

例えばベビーシッター割引制度や保育園の保育料の割引など、シングルマザーにとっても嬉しい制度がある派遣会社もあります。

また休日などにも利用できるエステ・ネイルサロン・ヘアメイクなどのリラクゼーションメニュー割引を用意している派遣会社もあるので、普段多忙なシングルマザーにとっても助かる制度です。


 スキルアップ・キャリアアップ研修が豊富

社会人がスキルアップや自身のキャリアアップを図るためにスクール等に通う場合には費用がかかります。

ですが大手派遣会社などでは派遣スタッフのためにスキルアップ講座やキャリアアップ研修を行っている会社も多く、その多くが無料で受講する事ができます。

そのため仕事をしながら少しずつスキルアップを図り、将来に役立てていく事も可能です。

 

派遣のシングルマザーのデメリット

それではシングルマザーが派遣社員として就業する上でのデメリットはどのような点が挙げられるでしょうか。

 

 契約更新の不安

派遣社員の場合には3か月程度の契約期間を毎回更新していく事が普通です。

そのため中には更新時期が間近になると不安になってしまうスタッフさんもいます。

シングルマザーの立場からすれば、毎回更新手続きが必要な派遣社員としての働き方に不安を感じてしまう人もいるでしょう。


 40代以降の不安

派遣社員の場合には、一般的には40代以降は求人が少なくなると言われます。

あくまで派遣会社にもよりますが、会社によってはそのような傾向がある事は事実です。

40代というのはシングルマザーにとってもまだまだ働かなくてはならない年齢である事が多く、それ以降に求人が途絶えてしまうと仕事の確保に苦労してしまう可能性はあります。


 派遣先の理解の不足

派遣社員の場合には現場で定期的にスタッフが入れ替わり交代するような事が多かったり、管理者等もある程度スタッフとの距離感を保っていてプライバシーな領域に首を突っ込んでくる事が少ないため、派遣先職場がスタッフ1人1人の家庭環境を把握しているという事は少なく、シングルマザーのスタッフだけ特別に気転を効かせてくれる事は少ないように思います。

シングルマザーの場合にはお子さんの急な発熱など、突発的な問題に対応しなければならない事も多い為、ある程度融通が利きやすい職場を選択しておくのも大切な事です。


 昇進・昇格がない

正社員の場合には勤続年数や会社への功績に応じて、昇給や昇格が実施される事もありますが、派遣社員の場合には昇給や昇格はほとんどありません。

数年間、派遣社員をやっていても一度も時給が上がった事がないという人も多く存在します。

そのため自分なりに計画的に貯蓄をしたり節約生活をするといった工夫も求められます。


 ボーナス・退職金がない

派遣社員の場合にはボーナスや退職金もありません。

一部の派遣会社ではボーナスを支給している会社もあるようですが、それは稀なケースです。

その分アルバイト等よりは時給が高めに設定されているので、シングルマザーの場合には少しでも自分に有利な条件のお仕事を選択したい所です。

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シングルマザーは正社員と派遣どちらが良い?

シングルマザーの方の中には「正社員と派遣社員どちらが良いのだろうか」「今は派遣をやっているけど、このままで良いのだろうか」というように、正社員と派遣社員のどちらが良いのかで悩む人が多くいます。

ですが悩んでしまうのはむしろ仕方のない事であり、なぜかと言えば正社員にも多くのメリット・デメリットがありますし、派遣社員にも多くのメリットやデメリットがあるからです。

 

そのため正社員と派遣社員のどちらが良いのか悩んでいる人は、まず「自分が何を重視するのか」を整理してみる事から始めるようにしましょう。

一般的に正社員と派遣社員の特徴には以下のようなものがあります。

 

正社員の特徴

  • 収入(年収)が良い
  • 雇用が安定している
  • ボーナス・退職金がある
  • 保険・福利厚生の手厚さ
  • 各種手当がある(住宅手当など)
  • 転職活動は難しい
  • 仕事の責任が重い
  • 拘束時間が長いことがある(サービス残業等)

 

派遣社員の特徴

  • 趣味・プライベートが充実
  • 子供との時間が作りやすい
  • 時給がアルバイト等よりは高め
  • シフトの調整が効きやすい
  • 仕事の責任は軽め
  • 雇用が不安定
  • ボーナス・退職金等はない

 

上記のように正社員と派遣社員にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

そのためどうしても譲れない条件を1~2つ挙げてみて、より多く自分に当てはまる働き方を選ぶという考え方もあります。

シングルマザーの方の全ての希望条件を満たしている仕事というのは、残念ですが無いかと思います。

まずは自分が妥協できない条件を整理してみて、自分にとってベストな働き方を選びたいですね。

 

シングルマザーが派遣切りされる事はある?

シングルマザーの方々が派遣社員として就業する場合、母子家庭である事を理由に「いつか派遣切りされてしまうのでは?」と不安に感じてしまう方もいるのかもしれません。

確かに企業によっては「お子さんが小さいと突発的な休みを取ることがあるのでは?」「急に退職をされてしまうと困る」「シフトの融通が効きにくい」等の理由から採用を見送るといったケースも考えられます。

お子さんの預け先がきちんと決まっている場合でも、シングルマザーという理由だけで不当な扱いを受けたという例もあります。

 

ですがもちろんシングルマザーである事をマイナスに捉える必要はありません。

確かに欠勤を何度も繰り返したり早退が多いと契約更新に響く可能性はゼロではありませんが、実際にはシングルマザーである事のみを理由とした派遣切りの数は多くはありません。

解雇をするとしても正当な事由が必要ですし、少々欠勤をしたくらいでは解雇事由にはあたらずそれを理由に不当な派遣切りをする事はできませんし、出勤日数を減らしたり待遇を減らすといった事も基本的にはできません。

 

また派遣社員の方ではシングルマザーが多く、母子家庭である事が実際の採否に影響することも少ないです。

多くの採用担当者もシングルマザーだからと言って特別扱いをする事もありませんし、それよりも「企業が欲しい人材かどうか」の方が重視されます。

派遣社員の質の低下を指摘する声も多い中で、「シングルマザーは子供のために頑張る人が多い」「今どきの若いスタッフよりも責任感が強い」といった声もあるかと思います。

また最近ではシングルマザーの為の福利厚生サービスを用意したり、社内託児所を設ける会社も少しずつ出てきています。

消極的にならずに自分の意見をしっかりと持ち、派遣切りを恐れずに自分が働きやすい環境を見つけていきたいですね。

 

工場の派遣で働くシングルマザー

シングルマザーの方々が派遣社員として働く職種は様々ですが、中には工場で勤務するシングルマザーの方も多くいます。

工場勤務と言うと「体力的にきついのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、工場と言ってもその作業は様々であり、体力的にさほど辛くない軽作業もあります。

  • 食品の盛り付け
  • 包装
  • ピッキング
  • 仕分け
  • 加工
  • 袋詰め
  • ライン作業 etc…

この他にも工場勤務では様々な作業がありますが、派遣社員に任される作業としては比較的シンプルな内容が多いのが特徴です。

また多くの工場の派遣仕事では、資格や経験を必要としていない求人も多く、未経験者OKの仕事がたくさんあります。

併せて工場や倉庫等では人手不足が深刻化している事から、割と採用されやすいというのもシングルマザーにとっては嬉しい事です。

 

また工場ではシフト制・交代制である所が多く、繁忙期など以外では残業を強いられる事も少なく、時間を決めてしっかりと働くことも可能です。

時給が低めな事がネックでもあり、立ち仕事が多いため体力的に疲れる事もあるかもしれませんが、黙々と作業をするので工場によっては面倒な人間関係も少な目であるのが特徴的です。

特に午前中~の勤務においては、主婦や中高年女性が多いこともあり、育児や時短勤務に関して理解を得られやすい職場もあるように思います。

もちろんシングルマザーである事は就業前に伝えておいた方が良いかと思いますが、家事や育児を両立しやすい工場勤務も派遣の仕事の選択肢の1つとして考えてみるのも良いのかもしれませんね。

 

また多くの派遣会社が工場の求人を取り扱っていますが、派遣会社を選ぶ際には工場系求人に強い会社を選ぶことをお勧めします。

工場や軽作業に強い派遣会社についてはこちらの記事でも紹介しています。

参考記事:工場・製造・軽作業に強いおすすめの派遣会社は?

 

正社員と派遣社員の収入の差を埋めるには

また正社員と派遣社員の比較をする上で、上記のような「特徴の比較」だけではやはり不十分です。

シングルマザーに大切な要素は、現実的に考えるとやはり「金銭面」が大切なポイントになります。

 

転職サービスである「DODA」が発表した「平均年収ランキング2017」によると、正社員の平均年収が「418万円」という事が分かっているようです。

一方で派遣社員の場合には、求人サイト大手である「エン派遣」によると2018年3⽉度の派遣平均時給は1536円となっています。

あくまで概算ではありますが、1536円の時給を年収ベースにすると約320~330万円程度の年収になります。

つまり正社員と派遣社員の年収においては、約100万円ほどの年収差がある事になります。

もちろん調査対象者の違いや、データの取り方などにも寄るので一概には言えませんが、正社員の方が収入面で派遣社員を上回っている事に変わりはないでしょう。

 

またシングルマザーが派遣社員として就業をする上では、十分に生活をしていけるレベルの収入を確保していく必要があります。

派遣社員がより多くの収入を得るためには、条件面の1つである「職種」にも十分にこだわる必要があります。

同じくエン派遣の調査によると、2018年3月度の派遣社員の職種別の平均時給は以下のようになっています。(三大都市圏 募集時平均時給調査)

  • オフィスワーク系:1552円
  • 営業・販売・サービス系:1443円
  • クリエイティブ系:1768円
  • IT系:2098円
  • 技術系:1761円
  • 医療・介護系:1251円
  • その他:1130円

※エン派遣 三大都市圏の募集時平均時給レポートより一部引用

職種別ではIT系・クリエイティブ系・技術系といったIT関連職の時給が高い傾向があり、一方では医療・介護・製造や軽作業といった分野では時給が低めの傾向があるようです。

事務などのオフィスワークにおいては1552円と平均的なレベルとなっており、特に「オフィスワーク系」「営業・販売・サービス系」「クリエイティブ系」は2018年度は過去最高時給となっている事から今後も時給の上昇が見込める可能性があります。

シングルマザーとして派遣社員のお仕事をしていく上では、「職種」も十分に考慮してお仕事探しをしていく必要があります。

 

またその他にも正社員との年収差を埋めるには、紹介予定派遣制度を選択するという方法もあります。

紹介予定派遣であれば、入社して一定の派遣期間経過後に双方の合意を元に、直接雇用の社員として働くことができます。

直接雇用の正社員等として雇用されれば、当然に年収もグッと上がる可能性があります。

もし派遣社員としての働き方が不安な方は、紹介予定派遣を検討してみるのも良いでしょう。

参考記事:紹介予定派遣に強い派遣会社は?

 

シングルマザーが貰える手当・制度

ここでは母子家庭で支給が受けられる可能性のある手当等について幾つか挙げてみます。

シングルマザーは収入が低くなりがちな分、これらの手当等でも少しでも収入を底上げして増やしていく必要があります。

詳しい支給条件等は自治体や専門機関にお問い合わせ頂ければと思います。

 

児童扶養手当

以前に母子手当と呼ばれていた手当です。

18歳までの子供を持つ一人親である母子家庭や父子家庭が支給対象になります。

手当は子供が18歳に達する日以後の最初の3月31日まで支給され、支給金額は子供一人の場合42000円・子供が複数の場合は2人目は5000円・3人目以降は一人につき3000円の月額加算があります。

 

児童手当

以前に子ども手当と呼ばれていた制度です。

中学生までの子供を持つ全ての家庭が支給対象となり子供が中学校を卒業するまでが支給対象となります。

支給金額は3歳未満の子供は月額15000円・3歳から小学校卒業までは月額10000円(第3子以降は月額15000円)、中学生は月額10000円となっています。

 

母子家庭の住宅手当

自治体にもよりますが、ひとり親家庭への住宅手当・家賃補助・住宅補助を行っている自治体もあります。

対象者は生活保護を受給していない母子家庭である事や20歳未満の子供を育てる母子家庭・家賃金額が1万円以上6万円以下など幾つかの条件があります。

自治体の福祉事務所等が相談先になります。

 

ひとり親家庭等医療費助成制度

母子家庭や父子家庭などひとり親の家庭の方が病気やけがで病院にかかった時に自治体が一部負担してくれる制度です。

医療費が無料になったり負担額が軽減されます。健康保険に加入していれば子供は18歳まで・母親は子どもが18歳になるまで助成が受けられます。

 

児童育成手当

児童1人につき月額13500円が支給される手当です。

18歳未満の子供がいる場合や所得が制限未満である場合・自治体の条件に当てはまる人が支給対象となります。

 

特別児童扶養手当

精神や身体に障害を抱える児童がいる場合に手当を支給するものです。

20歳未満で精神又は身体に障害を有する児童を家庭で養育している父母等に支給されます。

支給金額は1級が51450円・2級が34270円となっています。

 

生活保護

これは母子家庭に限った事ではありませんが、生活を維持していけるだけの収入が無かったり資産・財産がない事・支援してくれる身内や縁者がいない事など、支給条件に当てはまっていれば生活保護を受ける事が出来ます。

生活保護の受給額は居住地の地域や母子家庭世帯の人数によって異なります。

ただし預貯金ができない・車の所有が認められない等、デメリットも併せて検討する必要があります。

 

シングルマザーが検討できる制度には上記の他にも幾つもありますが、いざ支給を受けようとしても支給を受けるのには条件があったり、他制度との制約があったりと、自分が受給できる手当の数は意外と少数であったりもします。

自分に当てはまる条件等をじっくりと考慮した上で自治体などに相談してみても良いでしょう。

 

シングルマザーにおすすめの派遣会社は?

今では派遣会社は数多くあります。

ですが派遣会社を選ぶ際にはどの会社でも良いという訳ではなく、やはりシングルマザーとして自分の希望に合った会社選びが必要です。

またシングルマザーの方々が派遣会社を選ぶ際には以下のようなポイントを中心に会社を絞っていくと良いでしょう。

  • 事務職・専門職の求人が多い(シングルマザーでも無理なく働ける求人)
  • 好待遇な案件が多い(大手や優良企業など、収入面を重視する)
  • 求人数が多い(仕事の確保に困らないよう、選択肢を広げる事ができる)
  • 充実した福利厚生(健康診断・産休・育休・家事代行割引・ベビーシッター割引等)
  • 女性の仕事を支援している派遣会社

 

派遣会社によって特色はそれぞれですが、特にシングルマザーの方々の場合には上記のような点をポイントに派遣会社を選ぶべきかと思います。

 

派遣会社の一例を挙げるとすれば、上記の点をすべてクリアしているのはテンプスタッフです。

テンプスタッフでは女性が創業者という事もあり女性の仕事を積極的に支援しており、求人数も業界トップクラスでオフィスワークの仕事が多く、好待遇な求人が多いのが特徴的です。

これからシングルマザーの方が派遣のお仕事を始める際には、最初に登録しておきたい派遣会社と言えます。

テンプスタッフ公式サイト

 

テンプスタッフを始め、シングルマザーの方々が派遣会社を選ぶ際にはやはり大手の派遣会社をお勧めします。

待遇が良い求人も多く、シフトに融通が効きやすい求人が多い事や、スタッフへのサポートにも定評がある会社が多いからです。

その他にもおすすめの派遣会社をご紹介していますのでぜひこちらも参考にしてみてください。

参考記事:おすすめの派遣会社

今回はシングルマザーと派遣社員について挙げてみました。

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