派遣のWEB登録が普及しない理由?

派遣のWEB登録が普及しない理由?

 

今回は派遣のWEB登録(オンライン登録)について挙げてみたいと思います。

今や仕事から生活においてまで多くの部分で必須となっているインターネット。日常生活の利用

からプライベートな買い物・飲食やイベント予約までネットを通じて行う事が普通となって

います。派遣登録においてもWEB登録をお勧めしている派遣会社が少しずつ多くなってきて

いるような印象もありますが、それほどまでに広くWEB登録が浸透しているようなイメージも

ないのが実際かと思います。普及すれば便利な筈のWEB登録が普及しない理由はあるのでしょうか。

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派遣登録は対面が普通?

多くの派遣会社が新規スタッフの派遣登録を随時募集しており、派遣先の様々なオーダーに応える

為にも新規スタッフの確保は各派遣会社が力を入れています。また以前では競合する他社の派遣会社を

視野に入れていればとりあえずは良かったものの、現在では一部の業種等では人手不足も深刻化しており、

各企業が派遣社員やアルバイトを正規雇用化する囲い込みの動きも加速しています。その結果派遣業界

だけでなく一般企業も含めての人材の奪い合いとも言える人事競争が起きています。そのような

スタッフ争奪戦の最中で派遣登録者を増やす為に派遣会社各社が広告や登録方法に工夫を凝らしており、

WEB登録もその1つの方法として挙げられます。ましてスマホ世代の今の若年層を確保していくには

WEB登録は登録の入口としても適しており、どれだけストレスフリーで登録ができるかという点も

少なからず派遣会社選びに影響しているでしょう。またご存じの方も多い通り通常の派遣登録では

90分~120分程度の時間がかかる事が通常です。内容としてはまず派遣の仕組みの説明・プロフィール

登録・スキルチェック・担当者との面談といった流れが通常かと思います。またスタッフ側が派遣会社に

出向いての登録が一般的となっており、事前に来社予約が必要な事や来社までの交通費もスタッフ負担の

会社が多く、中にはクオカード等を支給している会社もありますがほんの一部の会社です。

また来社登録の場合には自分が空いている時間に予約が取れるかどうかも分かりませんし、大抵は派遣会社側

の提案する複数の時間帯の中でスタッフが都合を合わせる事が多いかと思います。登録時間自体は1.5~

2時間としても、当然に行き帰りの往復時間を含めれば、半日近くの時間を消費してしまう事もあります。

それでも自分がエントリーした仕事に就けるのであれば来社のし甲斐もありますが、来社時に定員人数が

オーバーした・派遣先都合での業務キャンセル・求人情報には記載のないマイナス条件が出てくるケース等、

必ずしも自分が希望した仕事に就けるかどうかは分かりません。

派遣会社側としても利用者の事を考えて、できる事なら完全に来社不要のWEB登録を実施したい会社も多い

かと思いますが、派遣という特殊な形態から生じる障害からこれを実施できない側面もあるのかもしれません。

WEB登録が普及しない理由?

それではWEB登録が普及しない理由としてはどのような事が考えられるでしょうか。

・あくまで仮登録

WEB登録を実施している派遣会社を時々見かけたとしても、中身を見ると「職務経歴書をWEBで事前に

登録☆その後に来社して「本登録」が完了してから仕事開始可能…」とか「スキルチェックがWEBで行えます、

以後来社して面談が必要です…」といったように、WEBではあくまで仮登録だけで後日に来社しての「本登録」

が必要といった会社が多く、悪く言えば少し中途半端なオンライン登録が主流となっています。登録者の希望

としては「来社するのが面倒」や「交通費の捻出がイヤ」「登録のための時間が取れない」といった希望が多い

事を考慮すれば、今のWEB登録は完全に登録者が満足できるものになっているとは言えないでしょう。

WEB登録を利用しようと思った人がいたとしても「後日に本登録が必要なのであれば二度手間になるから、、」

とWEBでの登録を敬遠する人もいるかと思います。オンラインで登録をしたその日から仕事の紹介が受けられる、

本来はそれが一番望まれる所でもあります。

・派遣先への配慮

WEB登録を実施している派遣会社も少しずつ多くなっていますが、一方ではまだまだWEBでの登録の受付自体

をしていない派遣会社も多くあります。その理由として当たり前と言えばそうですが、派遣先との兼ね合いも

あります。派遣会社からすれば派遣先会社は「お客様」であり、ある程度は自社で吟味したしっかりとした

スタッフを派遣先に送り込みたい所。身元がしっかりとしており派遣先での仕事をこなす十分なスキル・能力

があって周囲の人間とも上手くやっていける人柄が備わった人材を派遣先に送り込むのがベターです。

また派遣先で何かスタッフが問題を起こした際には派遣会社側も責任を問われる事もありますし、最悪の場合

には派遣先への人材供給がストップしてしまう事さえあり得ます。その為やはりスタッフの選別としては

WEB画面上だけでの面談だけでは不十分と考える会社も多いかと思います。WEB登録OKとしている派遣会社

の中で単発仕事専門の派遣会社が多いのは、単発は数合わせ的な部分も大きく、長期案件と比較してそこまで

スタッフの質を要求されないからという理由もあります。

・面接の名残り・形式

またWEB面談が普及しない理由として昔からの「名残り」の部分も大きいかと思います。仕事をさせてもらう

上での面接と言えば、やはり昔から身なりや服装をしっかりと整えた上で希望の会社に訪問して面接を行い、

結果を待つといった流れが一般的。これは正社員でもアルバイトでも同様であって、WEBだけで面談を完結

するという事に違和感を感じる人もまだまだいるのかもしれません。特にネット等に馴染みの薄い中高年の人事

担当者からしてみればその傾向は強く、急にWEBのみでの面談に切り替えると言われればやはり反対する人や

戸惑う人も中にはいるかと思います。またいくら派遣が流動的とは言え、一応は仕事時には雇用契約を結んで

仕事をする訳なのでやはりきちんと来社してもらって人物を見極めるのが常識的といった意向もあるのでしょう。

その人の人柄や雰囲気・やる気といった部分はやはり画面上ではなかなか把握しにくいと思われている

部分もあるのかもしれません。昔から決まっている「形式」を捨てる事は簡単にはいかなさそうです。

・対面での処理・受け渡し

その他にも対面でないとなかなか処理・実行が難しい項目もあるかと思います。例えば各種書面の受け渡しや

本人確認・スキルチェックなどは対面でないとなかなか行いにくい部分もあるのかもしれません。

個人情報関係の書面・誓約書・給料の銀行口座の設定・マイナンバー・雇用契約書など書面の署名・捺印

などはまだまだ紙ベースでのやりとりが多いですし、それらは対面で行った方が安心と考える人も多い

のでしょう。またWEB登録を実施している派遣会社では本人確認として身分証のコピーや顔写真撮影・

公共料金の領収書などのメール送信等を求める派遣会社が多いですが、来社した事もない派遣会社にそれらを

送信するのが不安と感じるスタッフも出てくるでしょう。特に身分証コピーや公共料金写しは

例えば銀行口座やクレジットカードを新規作成する時にも必要書類として用いられる事が多い書類でもあり

(もちろん派遣会社はそのような不正利用はしませんが)、提出に多少神経質になってしまう気持ちも分から

なくはありません。一般企業でも個人情報漏洩の事件が起こっている最中ではなおさら不安に感じてしまう

人もいるのでしょう。実際には個人的には各提出書類はWEB上での入力・承諾画面のやりとりで良いとも

思いますし、本人確認書類も提出ではなく画面越しの掲示のみで済むような気もします。

WEB登録はメリットも多い反面、今までの体制を見直す発想の転換や安全管理への配慮が一層求められる

一面もあるかと思います。

・動画コミュニケーションに対する抵抗感

WEB登録を実施する派遣会社の中にはWEB画面上での面談を実施する会社も出てくるかと思います。

今でもテレビ電話等を使用して面談をしている会社もありますし、SNSのビデオ通話等を利用しての面談を

実施する派遣会社も出てきました。

しかし一方ではテレビ電話やSkype等が普及してかなり時間は経過しているものの、まだまだ非対面での

コミュニケーションに抵抗を感じる人も多いようです。普段仲の良い友達とでさえ普段ビデオ通話は利用しない

といった人もいるでしょう。画面を通しての会話はかえって緊張するといった人や、話しづらいといった意見

を聞く事もありますし、もっと身近な理由で言えば部屋内の様子が見られてしまう(特に片づけていない時)・

動画で撮られるとなればその日の化粧のノリや髪型・服装を着替えないといけないといったように、

自分のプライバシーな部分が画面に入り込みやすい事に面倒臭さを感じるといった意見もあるかと思います。

また今では少なくなったとは言え、通信環境によってはお互いの会話速度にズレが生じたり、画像の解像度が

悪ければ相手の顔色やちょっとした表情の変化が読み取りづらいといった事が生じる可能性もあり、特に面接

という慎重な対応・判断が求められやすい場ではWEBではなく対面で行いたいといった意見もあるでしょう。

特にWEB面談を行う会社側の利点の1つでもある「録画機能」がある事を考慮すると、その後に派遣会社内で

自分の面談時の動画を繰り返し再生されてしまう事を考えれば、やはりきちんとした面談映像を残しておきたい

と考えるのも自然な感情なのかもしれません。

また普段から通信機器に使い慣れていない登録者に関してはWEB面談をハードルが高いと感じてしまう

スタッフもおり、その辺りは派遣会社側の管理画面等でより分かりやすくユーザビリティを配慮した

スムーズな設計・画面誘導が求められます。

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派遣のWEB登録のメリット?

WEB登録であれば上記の多くの部分を解消する事も可能であり、自分が都合の良い時に登録をすれば

良いですしスマホ・PCがあればどの場所からでもどの時間帯でも登録が出来ます。また当然に来社する

必要がないので往復交通費の捻出や時間の無駄な消費も多くをカット出来ます。派遣登録者には女性も

多く、特に既婚者や小さなお子さんがいる女性・他にも仕事を抱える人であれば登録のために来社時間を割く

事が難しい場合も多いものですが、WEB登録であればこのような煩わしさもありません。

また派遣登録を検討しているスタッフがいても、実際の勤務地(派遣先)は自宅から近いのに登録地である

派遣会社が遠い、、なんてケースも多く、このような場合スタッフからすれば登録は出来ないですし、

派遣会社からしてもせっかくの登録希望者を逃す機会損失に繋がるケースもあります。また対面ではどうしても

聞きにくい仕事の条件面などもWEB上ではある程度気軽に聞きやすいといった利点もあるでしょう。

もし登録後に希望の仕事に就けないようであれば他の派遣会社に簡単にエントリーできたり希望の仕事の

発生を待てば良いだけとスタッフ側にも選択肢が広がり易いですし、WEB登録を実施している派遣会社という

だけでもスタッフ側に対して会社の宣伝・PR効果にも繋がる気もします。また派遣会社からしても会社内での

人事選考時にスタッフの面談時映像や記録を参考にしてより細かい選考を行う事も可能でしょうし、対面での

面談が少なくなる事で会社内のコーディネーター等の人件費削減に繋がる可能性や、無駄な面談スペースを

カットする事によるテナント賃料への影響も少なからずあるようにも思います(基準の最低面積はありますが)。

また派遣業界だけではなく他業種を見てみても今やSkypeやテレビ電話を使用し、申込み事や契約事まで

WEBで完結してしまう風潮もあり、今の流れを考えるとせめて面談くらいはWEBで行っても良いような気も

してしまいますが、実際には派遣のWEB登録はまだまだ広くは普及していないようです。

派遣に面談は必要?

とは言ってもやはり希望の声も一定数あるWEB登録。もう少しオンラインでの登録が可能な派遣会社が

増えてくれれば便利と感じている人も多いのではないでしょうか。またそもそも「面談が必要なのかどうか」

という点にもスポットを当てて考えてみる必要があるのかもしれません。

実際に来社しての対面の面接を考えてみても、いくらコーディネーターとは言えさっき会ったばかりの登録者の

資質や素の人柄を完全に見抜く事は難しい話でもあります。また面接というのは悪く言えば「化かし合い」の

一面もあり、僅かな1~2時間の間のその人の印象など当てにならない事も多いものです。特に人事は蓋を開けて

みないとわからない部分が多く、例えば面接時は真面目そうで好印象だったのに現場では入社3日目で飛んだとか、

逆に面接時はあまりパッとしない雰囲気の人だったのに実際に入社したら意外に派遣先で評判の良いスタッフに

育ったなんて事はザラにある話でもあります。その為その人の能力や資質・人柄などは実際に現場に出して

みないと分からない部分が大きく、登録後の1社目はむしろそのスタッフのお試し期間のような風潮もあり、

この辺は多くの派遣会社でも共通認識なのではないでしょうか。だとすれば派遣登録時の面談に多くの時間や

手間を割く事は、問題のありそうなスタッフを選別する最低限のフィルターになる事はあっても、

優良なスタッフを選別するための面接には繋がりにくい気もします。もちろん面談が必要ないとまでは

言えませんが、登録時はオンラインで最低限の低めのハードルを設定し、まずは実際の現場に出してみる事で

スタッフの質を見極めていくというスタンスも有効なのではないでしょうか。派遣先への紹介という

事もありなかなか対面での面接を外せない事もあるのかもしれませんが、今後少しずつこの傾向は変化して

いくような気もします。

もちろん対面での登録にもメリットがあり、来社する事でその会社の雰囲気が知れたり直接話す事で安心

できるといった利点もあるので、対面での面談を続けて欲しいという声も多数あるでしょう。

登録者の事情によって希望の登録方法はそれぞれ変わってくるかと思いますので、1人1人適切な登録方法が

選択できるようになると嬉しいですね。

 

来社登録が面倒な方へ

多くの派遣会社では今のところ、本登録のために来社手続きが必要となっています。

ですが来社登録が面倒な人や、時間がなくて来社できない人もいるかと思います。

来社不要で登録ができる派遣会社を幾つか挙げていますのでご参考になさってみてください。

※参考 来社不要で登録できる派遣会社一覧

 

今回は派遣のWEB登録について挙げてみました。

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