派遣先で暴力を受けたって?

派遣先で暴力を受けたって?

 

今回は派遣社員が暴力を受けたケースについて挙げてみようと思います。

現在派遣社員として派遣先で就業している人の中で過去に社内で暴力を受けた事がある

人というのは少数かと思います。当然ですが会社内で暴力沙汰が起こるケースというのは

稀なケースで、社内で暴力を受けたりそのような光景を見かけた事がある人は少ないのではないで

しょうか。しかしレアケースではありながらも派遣先等で暴力が振るわれた事件というのは実際にあり、

表沙汰になった事件もあれば社内だけで内々に処理された事件もあります。

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実際にあった事件では

例えば過去にあった事件で言えば派遣先が大手家電量販店で起こった事件は有名な所かと思います。

私達もよく知っている大手家電店の派遣先に勤めていた派遣スタッフが、派遣元会社や派遣先量販店の

社員からいじめや暴力を受けた事件は有名になりました。来店客への「笑顔が足りない」といった理由や

仕事上のミスがあったという理由で蹴る・殴るなどの暴行を受けたり、トイレ清掃で便器をなめさせる・

また派遣元社員がスタッフの自宅に押しかけ母親の目の前でその派遣スタッフに暴行を加えるという

パワハラ要素を含む事件でした。それ以外にも他の家電量販店でも労基法違反等の問題がありました。

また個人的に知る所でも暴力事件は存在しており、仕事上私は多くの派遣先を廻る事も多かったのですが、

その1つの派遣先の中にも過去に同僚に暴行を受けた経験があるというスタッフさんがいました。

そのスタッフさんは製造の現場に勤めていましたが、昼休み時間中にデスクに座って仮眠を取っていた

所、突然同僚の男性に背後から殴りかかられた事があったと言います。突然の出来事にやられるがままに

なってしまったそうですが、体からは出血をし社内では大きな問題となったとの事でした。その同僚男性は

少し精神障害を患っていたとの事で普段からそのスタッフさんにはあまり好意的ではなかったとの事ですが

結果的には後日のお互いの話合いで結論付けたようでこれも実際にあったお話です。このように社内で内々に

処理している問題も含めれば、決して現場での暴力事件は他人事ではないのかもしれません。

暴力事件が起きた場合どうなる?

さて職場内で暴力事件が起こった場合、どのように対処をしていく事になるのでしょうか。

まず基本的に考える事としては2つの事を争点として考慮する必要があるように思います。

1つは①刑事事件になるかどうか・2つめは②就業規則等の懲戒処分にあたるのかどうかです。

①については、社内の同僚や上司・部下であったとしても暴力をふるうという事は当然に刑事責任を追及

される可能性があり、暴力をふるったとあれば暴行罪が成立しますし、それによって相手がケガをすれば

傷害罪が成立します。和解をして不起訴処分になれば刑事責任までは追及されずに済む事も多くありますが、

逆に被害者側が診断書等を持ち出し傷害罪等で告訴をしたとすると最終的には裁判沙汰にならないとも

限りません。その場合には治療費や慰謝料・賠償等の長期的な話し合いをも覚悟しなければならないでしょう。

また②についてその暴力行為が就業規則等から懲戒処分にあたるかどうかですが、懲戒処分と言っても

その内容は懲戒解雇のようなヘビーなものから戒告処分、譴責(注意・始末書の提出など)などの軽度の

処分まであり、就業規則で定められている規定に従ってその処分がくだされる事になるのが通常です。

懲戒の程度については暴力をふるった動機や内容・ケガの程度・反省の態度や周囲の従業員への影響など、

総合的に見て判断される事になりますが、相手のケガが殆ど無い場合や今回が初犯である場合には社内話し合い

の上、軽罰で済ますケースもよくあります。ただし状況を見て最悪の場合にはやはり懲戒解雇も覚悟しなければ

なりません。基本的には派遣スタッフさんの場合には派遣会社側の就業規則に従う事になりますが、

入社から一度も就業規則等を見た事もない・就業ルールのしおり冊子くらいしか渡されていないというスタッフ

さんが殆どかと思います。一度時間がある時などにしっかりと会社のルールを確認しておいても良いかも

しれませんね。ちなみに会社内の暴力やケンカで怪我をした時に労災の適用があるかどうかについては

難しい判断もあり、業務中の事故や不慮の事故を含むのであれば労災適用される可能性がありますが、

基本的には当人同士の私的行為とみなされる場合も多く会社側に使用者責任を問えないケースもあります。

やはり業務内容に関係のない理由で起こった個人間の暴力喧嘩については会社側はその現場であったに過ぎず

監督責任を怠ったなど特別な事情があった場合を除き、会社側の責任を追及する事は難しいと考えるのが

通常のようにも思います。

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トライアングル関係が起こすハラスメント

ご存じのように派遣という形態は派遣先・派遣会社・派遣社員という三者の関係で成り立っています。

就業場所は派遣先なのに雇用主は派遣会社という少し特殊な形態です。また派遣社員にとっては契約期間も

3か月程度の契約期間を都度更新していくという不安定な雇用環境でもあります。そのため職場によっては

「派遣社員はすぐにクビを切れる社員」という見方をする企業もありますし、正社員からすれば「派遣社員

は下の存在」という見方をする人もいるかもしれません。また大手を含め業績悪化の影響から正社員を

派遣社員などの臨時社員に切り替えていく動きも加速しており、その腹いせに正社員が派遣社員をイジメる

ようなケースもあったと聞きます。また頼りの綱でもある相談先の派遣会社自体も、実際にはクライアントで

ある派遣先企業には苦情や注文をつけるのが難しい場合もあり、スタッフからの改善要求も派遣先にはやんわりと

伝えて終わり、、というケースも珍しくありません。またスタッフ自身も更新の有無が毎回ある以上、

会社側に大きな苦情は言えないという苦しい立場に立たされているスタッフさんもいるでしょう。

併せて派遣のように頻繁に職場環境が変わる可能性もある形態であれば、当然に周囲で共に働く従業員も頻繁に

様変わりする可能性があり、良好な人間関係がいつまでも構築できないためにケンカや暴力沙汰に繋がってしまう

という場合もあるでしょう。ですが何にしても暴力で解決できる事は何もなく暴力はお互いの傷を深めるだけです。

確かに会社側には一応は安全配慮義務がありますし、労働契約法でも従業員に対し安全を確保できるよう配慮する

ように求められており、また派遣法でも「派遣先での派遣就業が適正に行われるよう、必要な措置等を講じる」

として派遣会社側に一定の義務を負わせています(派遣法第31条)。しかしながら現実としてはこれらが十分に機能

しているかと言えば疑問が残る部分も多く、やはり大切なのは職場においての従業員やスタッフ自身の日々の意識や

心掛けであるという事は言えるかと思います。トラブルやいざこざがあっても出来るだけ話し合いで解決を図り

お互いの気持ちを汲み取るように配慮することで、穏便に問題を解決をしていきたいものですね。

今回は派遣先で暴力事件が起こったケースについて挙げてみました。

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