派遣で職歴詐称がバレるのはどんな時?
派遣で職歴詐称がバレるのはどんな時?
今回は派遣の職歴詐称について挙げてみようと思います。
この記事を読んで頂いているみなさんには職歴詐称の経験はないかと思いますが、実際には
詐称をしている人達は割と多く存在すると言われています。職歴は派遣会社等がスタッフを判断する
重要な指標の1つです。過去にどのような職種や経験を積んできたかによっても紹介するお仕事や
現場適性を判断します。派遣で経歴詐称をした場合にはやはりバレてしまうものなのでしょうか。
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プチ詐称が急増中?
職歴詐称が多くなっているという話は前述しましたが、中でも多いのは「プチ詐称」と言われる形の
詐称です。プチ詐称とは例えば過去に勤めていた会社が半年しか在籍していなかったのに、8か月と
書いてしまうとか、A→B→C→D社と勤務歴があるのにC社は3か月間しか勤務しなかったから
削除してA→B→D社という職歴に変更してしまおうという詐称ですね。この程度のプチ詐称は実際には
スタッフさんの中にも溢れています。
また最近では単発や短期の仕事も人気が上がっています。人間関係が固定化しない事や短期で業務終了
できる気軽さがウケているようです。しかしこのように短期や単発仕事を繰り返している人も少なくなく、
職歴が数えきれない位多い人もいます。私の昔の職場の同僚では短期専門で100社の職歴があるという
人もいました。さすがにそれは極端な例ですが、このように転職を頻繁に繰り返している人というのはかなり
増加しており、非正規雇用者の増加や職業選択の自由化等に伴い、自分が仕事をしたい時に仕事をする
というスタンスを持つ人も増加しています。その結果、気付いた時には自分でも把握仕切れない位の
たくさんの職歴を抱えている人も中にはいます。
派遣で詐称がバレるのはどんな時?
さて職歴詐称はもちろんNGですが実際に詐称がバレる時というのはどのような時なのでしょうか。
①前職調査
前職調査というのはリファレンスチェックと言う人もいますが、前の職場や派遣元に連絡をしてその人の
仕事ぶりや勤務態度・勤怠などについて調査をするケースですね。ただし前職調査は余程の専門職等で
ない限り、一般の派遣会社では行われません。行われたとしても個人情報保護の動きもあり、他社に
スタッフ情報を漏えいする派遣会社はまず無いと考えられるでしょう。派遣ではなく一般職であれば
前職調査をする会社もありますが余程のケースでない限り、今では積極的には行われていないのが実情です。
②社会保険関係
社会保険関係から過去の職歴が漏れる可能性というのはあります。例えば年金手帳には過去の加入歴が
記されていますし雇用保険でも被保険者証に前職の記載があります。加入歴や職歴が異なれば疑われる
可能性はあるでしょう。しかし年金手帳も年金事務所に紛失したと言えば真っ新な手帳が再交付されますし
雇用保険被保険者証も半分に切れば派遣元に前職は分かりません。またいくら派遣元が雇用主だとは言え
役所も過去の情報は教えないのが普通ですのでここからバレる可能性は低いとも言えます。
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③関連会社
例えば以前にA社に勤務していたとして、今回派遣されるB社がA社の子会社や関連会社だった場合、
A社の過去の勤務歴データがB社に紐付けされていたりすると、伝わってしまう可能性はゼロとは言えません。
通常は関連会社は別会社なので保存データも別保管が通常かとは思いますが、ここからバレる可能性は全くない
とは言えないでしょう。
④同僚・上司
派遣スタッフというのは流動的な部分もあり、今回新たに派遣された派遣先に過去の職場の同僚がいたり
昔勤めていた会社の同僚が今回の派遣先の上司になっていたりと、様々なケースが想定されます。
派遣先ならまだしも派遣会社の営業マンやコーディネーターが昔の会社の同僚や上司であった場合には
そこから伝わる可能性もあります。意外にも職歴詐称が疑われるきっかけになるのはこの人的要因で
ある事が多く、過去に一度でも顔を合わせた人間は意外とその顔を覚えられているものです。
⑤資格登録関連
資格登録関連から職歴がバレる可能性もあります。資格を有しないと仕事が出来ない職種というのは
幾つかありますが、有資格者の登録情報や勤務期間は前職場や資格団体に履歴が残っているケースが
多く、今回同じ資格で登録申請をした場合に過去の申請歴が職場にわかってしまうと、職歴が疑われる
可能性があります。
⑥派遣ポータルサイト関連
派遣会社には登録時に履歴書や職務経歴書を提出する事が多いかと思います。またそれとは別に
過去に仕事探しの為に派遣ポータルサイトに登録をした事がある人も多いでしょう。そのポータルサイト
には過去の職歴等も記載するケースが多いので、派遣会社が以前にポータルに入力されている内容と
今回提出された職歴書の内容を照らし合わせて、食い違いが生じている場合には、やはり詐称を疑われる
可能性が出てきます。またポータルサイトに登録した内容は昔に登録したままでそのまま放置している場合が多く、
派遣会社も意外にチェックするケースがあるので、ここからバレる可能性もゼロとは言えないでしょう。
⑦スキルや申告の喰い違い
例えば職歴では3年間プログラマーの仕事をしていたという経歴であったとしても、実際に現場で
勤務した時には全く使えない・プログラミングを把握していないというケースもあったと聞きます。
その場合には派遣先から派遣会社へ苦情が行き、過去に本当にその仕事に就業していたのか
確認をされる事もあるでしょう。また派遣会社に登録に行った際にはコーディネーターと面談を
する事が普通ですが、過去のスキルや仕事内容について聞かれた時に、詳細を答えられないと
やはり疑われるケースも出てきます。派遣会社も実際にはスタッフが詐称してくる可能性がある
という事はある程度把握している場合が多いものですが、それでもやはり申告内容が事実という事を
前提にして面談をしているので、このような虚偽の申告もやめておいた方が良いでしょう。
結局は詐称はしない方が良い
色々と職歴詐称が発覚するケースについて挙げてみましたが、結局は詐称などはせずにありのままの
職歴を書く事が一番です。確かに実際にはバレるケースは少ないですし、バレても契約解除程度の
処罰で終わる事も多いので、職歴詐称したいと考える人の気持ちも分からなくはないですが、それでも
詐称した事でビクビク怯えながら仕事をするよりは、堂々と潔白で仕事に取り組んでいきたいものです。
今後職歴詐称のようなケースは増々増えてくるように思いますが、いつ過去の情報を探られても良いように
普段から自分に自信が持てる行動を取っておく事が大切ですね。
今回は派遣の職歴詐称について挙げてみました。
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