派遣の掛け持ちはバレる?年末調整や社会保険の手続きは?

今回は派遣の掛け持ちについて挙げてみたいと思います。

派遣社員で勤務している人の中には「もっと収入を増やしたい」「午後に時間の余裕があるから他にも仕事をしたい」「1つの勤務先では仕事内容が性格的に飽きてしまう」など様々な悩みや不安を抱えた人がいます。

そのようなスタッフさん達は、複数の派遣の仕事を掛け持ちしている人も中にはいます。

また現在正社員で勤務している人の中にも、派遣の仕事を掛け持ちしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。

ですが派遣の仕事を掛け持ちするとしても、本業の会社にバレないかどうか・社会保険や税金の問題など、幾つかの注意点がありますので、各ポイントをよく確認した上で掛け持ちをする必要があります。

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派遣を掛け持ちする問題点は?

それでは派遣の仕事を掛け持ちする事に問題はないのでしょうか。

結論から言えば、派遣の掛け持ちをする事自体は基本的には問題ありません。

正社員の場合であっても本業の会社の就業規則等で副業禁止の規定がなければ就業時間以外で派遣の仕事をすることは問題ありませんし、現在派遣社員の仕事をしている人であっても他の派遣仕事を掛け持ちする事は多くの派遣会社が認めています。

ですが派遣を掛け持ちするにあたって幾つかの問題点も考えられます。想定される問題点を挙げてみます。

 

①就業規則・ルール

まずは現在働いている本業の会社の就業規則や契約内容には目を通しておいた方が良いでしょう。

就業規則等で他社就業に関する定めがあれば、やはり事前に掛け持ちが可能かどうか会社側に相談しておいた方が良いかと思います。

正社員であれば確かに副業禁止等の規則が厳しく定められている会社が多く、それが懲戒事由とされている会社も多くあります。

副業の定義というのは法律的には曖昧な部分が多いものの、本業の会社で掛け持ち禁止となっているのであればやはり控えておいた方が良いでしょう。

 

また現在派遣社員の人の場合には派遣会社の就業規則やルールに従うことになります。

派遣会社の多くは掛け持ちや副業を容認している会社も多いので、問題は生じない場合が多いです。

ですが一部の派遣会社では掛け持ち等を禁止しているので、就業前には会社のルールをよくチェックしておきましょう。

 

②派遣元の割増賃金の負担

複数の派遣先で掛け持ちしてお仕事をする場合には、派遣会社も分けてお仕事をする方も多いかと思います。

それは1つの会社で複数の派遣先の仕事を掛け持ちした場合、派遣先が異なっても派遣会社は労働時間が1日8時間・1週間40時間を越える場合にはスタッフに割増賃金を支払うことが労働基準法で定められているからです。

つまり派遣スタッフは派遣先が異なってもトータル換算で時間外労働が発生した場合には残業代を支払ってもらえますが、派遣会社はその複数の派遣先から割増賃金分を支払ってもらえない為、持ち出しでスタッフに割増賃金を支払う事になってしまいます。

その為、掛け持ちをする場合には派遣会社を分ける人も多くいます。

 

③機密情報関連

派遣の仕事を掛け持ちをする事で、本業の会社が危惧する点があるとすれば機密情報関連の点もあります。

特に本業の会社にとっては、自社のシステムやノウハウ・セキュリティ面等は他社に知られたくはないものです。

社員が派遣の仕事を掛け持ちする事で、他社への情報漏えいの危険性も高まります。

特に現在の会社で機密性の高い仕事や専門性の高い仕事に就いている人であれば、派遣を掛け持ちをする事を禁止される可能性も出てくるでしょう。

 

④健康管理

また派遣を掛け持ちをする事で、本人の健康管理上の心配もあります。

複数の会社を掛け持ちするとなれば労働時間が増える事はもちろんですが、人間関係面も複雑になる事が予想されますし、その間の通勤時間も増えます。

もし体を壊したりすれば掛け持ち先の派遣先・派遣会社だけではなく、本業の会社にも迷惑をかける可能性もあります。

あくまでも自分が出来る範囲での仕事量で掛け持ちを検討するようにしたい所です。

 

⑤スケジュール管理が複雑に

派遣の掛け持ちをする事でスケジュール管理が複雑になる場合があります。

例えは本業の仕事と同じ曜日にシフトがかぶってしまった場合、どちらかの仕事を優先させなければなりません。

その場合には当然本業の仕事を優先する人が多いかと思いますが、あまりに欠勤や遅刻が多くなると派遣でも次回の更新を断られてしまったり、お仕事の紹介が途絶えてしまう可能性もあります。

またスケジュール管理が難しくなり突然の退職や無断退職をしてしまうと、派遣会社に迷惑をかけたり損害を与えてしまう可能性もあります。

あくまで自分が無理なく仕事ができるスケジュールで派遣を掛け持ちをするようにしたいですね。

 

派遣を掛け持ちした時の年末調整は?

年末調整をすることで、払い過ぎていた所得税の還付金を受け取ることができます。

ですが掛け持ちによって、年末調整等の事務手続きも多少煩雑になる事があります。

 

アルバイトとの掛け持ちでも同じ事が言えますが、年末調整は1つの会社でのみ行う事になります。

複数の勤務先で年末調整をしてしまうと、扶養控除などが重複して正しい課税ができなくなってしまうからです。

その為片方の会社からは源泉徴収票のみを受け取り、年末調整する会社へ提出する形になります。

大抵は多い収入を得ている会社で年末調整をしてもらう人が多いかと思いますが、もししないのであれば自分で確定申告をする必要が出てきます。

 

確定申告の提出期間は働いた翌年の2月16日~3月15日までの1ヵ月間です。

バレないと思って申告しないと考える人もいるかもしれませんが、住民税の金額等で本業の会社にバレる可能性もあります。

後になってから追徴課税が課せられたりするのは面倒ですので、きちんと手続きは済ませておきたいですね。

 

掛け持ちをした場合の社会保険は?

現在本業の会社で正社員として勤務している人は既に社会保険に加入している人が多いと思います。

派遣の仕事を掛け持ちした場合、社会保険の加入はどのようになるのでしょうか。

複数の仕事を掛け持ちした場合であっても、それぞれの会社で社会保険の加入条件を満たしているのであれば、その会社でも社会保険に加入する必要があります。

 

つまり掛け持ちしている派遣会社の方で労働時間・労働日数等が加入条件を満たしている場合には、派遣の方でも社会保険に加入する必要があるという事になります。

ですが通常、派遣で社会保険に加入するには一般社員の3/4以上の労働時間・労働日数が必要になりますので、現実的には掛け持ちにおいて派遣会社の社会保険に加入するケースは少ないと思われます。

 

派遣を掛け持ちした時の雇用保険は?

雇用保険は2つの会社で同時に加入することはできません。

基本的には、給料の多い方の会社(主たる生計を維持する会社)で雇用保険に加入することとなります。

そのため正社員の方であれば、本業の会社で雇用保険に加入していれば問題ありません。

もし掛け持ち先で雇用保険の加入手続きが行われると、本業の会社に掛け持ちがバレる可能性も出てきますので注意が必要です。

 

派遣社員が雇用保険に加入する場合には以下のような条件が必要です。

  • 契約上の1週間の労働時間が20時間以上であること
  • 31日以上引き続き雇用されることが見込まれること

 

派遣とバイトを掛け持ちする事はできる?

正社員+派遣や派遣+派遣といった掛け持ちだけでなく、派遣社員がアルバイトを掛け持ちするケースもよくあります。

例えば昼間は派遣としてコールセンターで勤務し、夜はバイトでコンビニ…といった働き方です。

アルバイトの場合でもダブルワーク禁止としている会社もありますが、正社員が派遣を掛け持ちする場合よりもハードルは低いと言えます。

年末調整については先ほどと同様に、2か所でする事はできませんので、派遣会社かバイト会社どちらの勤務先で行うのか相談をしておく必要があります。

バイトの年収が103万年以下で所得税が引かれていた人医療費を多く支払った人など、確定申告により税金が戻ってくる方もいますので、必要な方は申告を済ませておきたいですね。

 

派遣を掛け持ちをするメリットは?

それでは逆に掛け持ちをするメリットにはどのような事が挙げられるでしょうか。

 

 収入が増える

一般的に言えば、やはり掛け持ちをする事で収入が増えることになります。

派遣で掛け持ちをしたい人というのは収入を増やす事が目的という人が大半でしょう。

掛け持ちの職種によっては副収入とは言えないくらいの大きな金額を稼ぐことも出来ます。


 心の余裕が生まれる

派遣の仕事を掛け持ちをして収入が増えていくと、精神的にも余裕が生まれる事が多くなります。

また収入が増える事で、好きな買い物ができたり旅行に行ける等、プライベートな時間も充実する事もあります。

ただし仕事が増えすぎて精神的に疲弊してくると心の余裕も生まれませんので、自分でできる範囲の仕事を掛け持ちする事が大切です。


 色々な職場で経験を積める

派遣の仕事を掛け持ちする事で、様々な職場の仕事をして経験を積むことが出来ます。

多くの職場や現場で働くことで自分の経験を積めるだけでなくスキルアップも望めます。

また色々な職場を掛け持ちするという事は、その分様々な人間との「出会い」があるとも言えます。

1社のみしか就業していない時には見えなかった経験が積めるケースもあるでしょう。

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派遣の掛け持ちはバレる?

結論から言えば派遣を掛け持ちをする事はバレる可能性があります。

まず本業の会社でサラリーマンとして勤務している人は、住民税が給与天引きされているかと思います。

これは役所から住民税決定通知書が送られてきており、会社が住民税を計算して天引きしています。

そのため派遣などの本業以外の副収入があると、前年度の収入から算出した住民税の金額と、住民税決定通知書の金額の差が開いてしまう事になります。

そこで人事担当等が掛け持ちに気付いてしまう事があるという事です。

所定の金額を超えているようであればしっかりと確定申告をするようにしましょう。

また掛け持ちの場合には、双方の会社で副業や掛け持ちの禁止規定がある場合もありますので、その辺りも確認しておきたいですね。

 

掛け持ちに対して大手派遣会社の反応は?

派遣の掛け持ちに対しては多くの派遣会社がOKとしていますが、全ての派遣会社がOKとしている訳ではありません

中には掛け持ちや副業をNGとしている派遣会社もあります。

ここでは参考として大手3社を参考に挙げてみます。

 

テンプスタッフ

派遣社員も同様で、法律では副業を禁止されていないのです。

しかし派遣元である派遣会社が禁止している場合があるので登録している派遣会社の規則をしっかりと読み、副業の可否を把握しておく必要があります。

※参考 テンプスタッフHP 派遣と副業は両立できる?より一部引用

上記のようにテンプスタッフさんでは掛け持ちや副業に対して、それぞれの派遣会社の規則をしっかりと読む必要がある事を挙げています。

ここではテンプスタッフさんが掛け持ちを禁止しているかどうかまでは読み取れませんが、掛け持ちに対して否定的な意見でもないようにも見えます。

※関連記事 テンプスタッフの口コミ・特徴・評判は?


 

リクルートスタッフィング

複数の仕事の掛け持ちは是か非か?

同時に複数の派遣会社と雇用契約を結び、派遣先を掛け持ちして働くことは可能です。 ただし、会社によっては副業を禁止している場合もあるので、留意が必要です。

※参考 リクルートスタッフィングHP 複数の派遣会社の仕事をする事は可能なの?より一部引用

リクルートスタッフィングさんはこの文面を見る限りでは、特に掛け持ちに対して禁止としている訳ではないようです。

ただしやはり会社の規則をしっかり確認する等の留意が必要ですね。

関連記事 リクルートスタッフィングの口コミ・評判・特徴は?


 

スタッフサービス

スタッフサービスグループでは、派遣スタッフの副業を禁止しております。

あらかじめご了承ください。

※参考 スタッフサービスHP みんなのQ&Aより一部引用

上記のようにスタッフサービスさんでは掛け持ちや副業は禁止されているようですね。

禁止とされている派遣会社では掛け持ちは慎みましょう。

 

派遣社員が掛け持ちを成功させる3つのコツ

掛け持ちをする人の中には、肉体的に疲労が溜まってしまったりスケジュール管理が煩雑になってしまったりと、掛け持ちに失敗してしまう人もいます。

それでは掛け持ちを成功させるコツにはどのような事が挙げられるでしょうか。

 

①同じ職種にしない

派遣で掛け持ちをするにしても、出来るだけ同じ職種にしない方が良いでしょう。

一見すると同じ職種の方が取り組みやすいのでは?と考える人もいるかと思いますが、毎週のように複数の会社を行き来する中で、全て同じ職種だと飽きてしまう事が多いです。

実際に私の知り合いでも営業コール職を掛け持ちしているスタッフさんがいましたが、3か月も持ちませんでした。

例えば1つの仕事は事務職・2つ目の仕事は軽作業など、職種にバリュエーションを持たせる事は大切です。

 

②勤務は1日1カ所にする

掛け持ちをする人の中には、1日に2か所以上勤務している人もいます。

例えば午前はA会社・午後からはB会社といった具合です。

ですがこれでは精神的にも疲弊してしまいますし、スケジュール管理も大変です。

掛け持ちをするにしても1日の勤務は1カ所に留めるようにしましょう。

 

③体力仕事は1つだけ

掛け持ちが失敗してしまうケースで一番多いのが、やはり肉体的な疲労です。

しかも複数の肉体労働の仕事を抱えている人は、いつかダウンする傾向があります。

自分では体力に自信があると思っていても、掛け持ち仕事は想像以上にハードです。

体力系の仕事は1つだけに絞って勤務するようにしましょう。

 

派遣の掛け持ちはできる?まとめ

職業の自由化が叫ばれる中で働き方も多様化してきています。

今後は本業以外にも副業やダブルワークをする人も更に増えていくでしょう。

派遣を掛け持ちする事により、社会保険や税金など、手続きが必要になってくる場合もありますので注意が必要です。

また派遣やバイトを掛け持ちする人の中には、体力的に厳しくなり両方の仕事を辞めてしまったり、本業の仕事に支障が出てしまう人もいます。

掛け持ちに対しては人によって色々な考え方があるかとは思いますが、無理をせず収入アップを図れるスケジュールを組んで取り組んでいきたいものですね。

今回は派遣の掛け持ちと問題点について挙げてみました。

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